設問
譲渡による株式の取得について取締役会の承認を要する旨の定款の定めを設けている取締役会設置会社における株式の取得に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは,後記 1 から 4 までのうち,どれか。
ア 相続により譲渡制限株式を取得した者は,株式会社に対し,当該譲渡制限株式を取得したことについて承認するか否かを決定することを請求し,その承認を受けない限り,当該株式会社に対し,株主の地位を主張することができない。
イ 株主が譲渡制限株式を株式会社の株主でない者に対して譲渡した場合において,当該譲渡制限株式の譲渡人以外の株主全員が当該譲渡を承認していたときは,当該譲渡は,取締役会の承認がないときであっても,当該株式会社に対する関係においても有効である。
ウ 株券が発行されている譲渡制限株式を取得した者は,株式会社に対し,当該株券を提示して,当該譲渡制限株式を取得したことについて承認するか否かを決定することを単独で請求することができる。
エ 取締役会が譲渡制限株式の取得について承認をしない旨の決定をし,株式会社が当該譲渡制限株式を買い取らなければならないときは,当該譲渡制限株式を買い取る旨及び当該株式会社が買い取る当該譲渡制限株式の数を取締役会の決議によって定めなければならない。
オ 株式会社が,譲渡制限株式の取得について承認をしない旨の決定をした場合において,当該譲渡制限株式を買い取る旨及び当該株式会社が買い取る当該譲渡制限株式の数を決定したときは,当該株式会社は,譲渡等承認請求者に対し,これらの事項を通知した上で,当該譲渡等承認請求者と当該譲渡制限株式の売買価格についての協議が調わないときは, 1 株当たり純資産額に当該株式会社が買い取る当該譲渡制限株式の数を乗じて得た額を供託所に供託しなければならない。