問1 次の文は、保育所における保育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育所は、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。 B 保育における養護とは、子どもの生命の保持と情緒の安定を図るために主として看護師が行う治療や処置である。 C 保育における養護とは、そのための一定の時間を設けて、そこで行う援助や関わりである。 D 保育における養護とは、子どもの生命の保持と情緒の安定を図るために保護者に対する指導を行うことである。 E 保育所では、保育全体を通じて、養護に関するねらいや内容を踏まえた保育が展開されなければならない。 ① ○ ○ ○ × ○ ② ○ ○ × ○ × ③ ○ × × × ○ ④ × ○ × × ×
問2 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の目標」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・十分に( A )の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。 ・( B )、( C )など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の( B )の基礎を培うこと。 ・生命、自然及び( D )の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな( E )や思考力の芽生えを培うこと。 ① 養護 健康 安全 社会 心情 ② 配慮 運動 食事 科学 感性 ③ 養護 運動 安全 科学 感性 ④ 配慮 健康 食事 社会 心情
問3 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育士等は、保育の計画や保育の記録を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価することを通して、その専門性の向上や保育実践の改善に努めなければならない。 B 保育士等は、指導計画に示された「ねらい」が達成できたかどうかを把握し、子どもの活動内容の結果を最重視して計画の改善に努めなければならない。 C 保育士等が保育の過程を記録するときには、ねらいや環境の設定などに焦点を当てるのではなく、子どもに焦点を当てて記録し、保育内容の見直しを図るよう留意しなければならない。 D 保育士等は、保育の自己評価を個別に行うだけでなく、保育を見合ったり話し合ったりするなど保育士等間で行うことも重要である。 ① ○ ○ × ○ ② ○ × ○ × ③ ○ × × ○ ④ × ○ ○ ×
問4 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」における「ねらい」の一部である。1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらいとして、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。 B 保育所の生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 C 様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。 D 人の言葉や話などを聞き、自分でも思ったことを伝えようとする。 E いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。 ① ○ ○ × × ○ ② ○ × ○ ○ × ③ × ○ ○ × ○ ④ × × ○ ○ ×
問5 次の文は、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」の2「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・ 保育の( A )に対する保護者の積極的な参加は、保護者の( B )を自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。 ・ 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、( C )事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの( D )が尊重されるよう努め、子どもの( E )を考慮すること。 ① 活動 子育て 病児保育 福祉 生活の連続性 ② 活動 子育て 病児保育 最善の利益 心身の状態 ③ 活動 教育 休日保育 最善の利益 生活の連続性 ④ 行事 教育 休日保育 最善の利益 心身の状態
問6 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の事項を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 豊田芙雄は、日本初の保姆となり、松野クララとともにフレーベル主義の保育を展開した。 B 赤沢鍾美によって設立された私塾で、託児施設が設置されていた。 C 橋詰良一は、露天保育を提唱し、自然の中で子どもたちを自由に遊ばせるために、自動車で郊外に連れ出して保育を行った。 D 野口幽香と森島峰(美根)が寄付を募り、1900 年に設立した施設で、貧しい家庭の子どもたちを対象にフレーベルの精神を基本とする保育を行った。 【Ⅱ群】 ア 二葉幼稚園 イ 子守学校 ウ 家なき幼稚園 エ 新潟静修学校 オ 東京女子師範学校附属幼稚園 ① ア エ イ ウ ② オ イ ウ ア ③ オ エ イ ア ④ オ エ ウ ア
問7 次の文は、ルソー(Rousseau, J.-J.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 『人間不平等起源論』(1755 年)や『社会契約論』(1762 年)を著した。 B 『エミール』(1762 年)では、人間は、自然、事物、人間という3種類の先生によって教育されるとし、これら3者のうちで人間の力ではどうすることもできないのは「自然の教育」であるため、優れた教育のためには「人間の教育」と「事物の教育」を「自然の教育」に合わせなければならないと主張した。 C 『エミール』(1762 年)では、人間の心は、その誕生の段階において、いかなる観念や原理も書き込まれていないまっさらな白紙の状態にあるとし、そのため教育が与える影響が大きいと主張した。 D 『エミール』(1762 年)の中で示された、「美徳や真理を教えることではなく、心を不徳から、精神を誤謬からまもる」教育の考え方は「消極教育」と呼ばれ、子どもの内発的な力を重視する教育の源流となった考え方である。 ① ○ ○ ○ ○ ② ○ ○ × ○ ③ ○ × ○ × ④ × ○ × ×
問8 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A スイスの心理学者で、子どもと大人の思考構造の違いを研究し、子どもの思考の特徴として、自己中心性に基づく見方や考え方をあげた。 B アメリカの哲学者、教育思想家で、主著『学校と社会』(1899 年)において、子どもを中心とする教育への変革の必要性をコペルニクスにたとえて主張した。 C アメリカの婦人宣教師で、神戸の 頌栄幼稚園、頌栄保姆伝習所の創立者となり、フレーベル保育理論の普及に力を注いだ。 D アメリカの進歩主義的保育を代表する指導者で、形式化したフレーベル主義を批判し、のちに自身の名前が付けられる大型積み木を考案した。 【Ⅱ群】 ア ピアジェ(Piaget, J.) イ デューイ(Dewey, J.) ウ ハウ(Howe, A.L.) エ ヒル(Hill, P.S.) オ エリクソン(Erikson, E.H.) ① ア イ ウ エ ② ア イ エ ウ ③ ア ウ エ オ ④ オ イ ウ エ
問9 次の保育所での1歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Kちゃんは登園の際、いつも大人の手のひらほどの小さな白いあひるのぬいぐるみを持っている。母親は家を出るときに、「保育園にはおうちの物は持って行ってはだめなんだよ。あひるさんはおうちにおいていこう。」とKちゃんに伝えている。だが、Kちゃんは受け入れられない。 登園して支度が終わり、母親が保育室を出るときになっても、Kちゃんは手に持つぬいぐるみを離すことはできない。母親が無理にぬいぐるみを離そうとすると、Kちゃんは大泣きしてしまう。結局Kちゃんは、ぬいぐるみをそのまま保育室に持ち込む日が続く。食事や遊びの際、ぬいぐるみを離せそうなときは、保育士がエプロンのポケットに預かることもあるが、預かろうとすると頑なに首を振り、そのまま手に持って過ごしている日もある。 【設問】 「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、保育士のKちゃんへの対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A クラスの他児は、家から玩具などを持ってきていない。不平等になるため、今後は朝の登園の際にぬいぐるみは必ず保育士が預かり、Kちゃんが求めても降園まで渡さないようにする。 B Kちゃんの母親に、家を出るときにぬいぐるみを持たせないようにお願いする。 C Kちゃんがぬいぐるみを持つことで安心するのであれば、Kちゃんのぬいぐるみを持っていたい気持ちを受け入れる。 D 今すぐにKちゃんからぬいぐるみを離すのではなく、ぬいぐるみがなくても楽しく遊んで過ごせるように努めていく。 E 園のルールとしておうちの物は持ってきてはいけないことを、Kちゃんがわかるまで繰り返し言葉で伝える。 ① ○ ○ × × × ② ○ × ○ × ○ ③ × ○ × ○ ○ ④ × × ○ ○ ×
問10 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 1歳児クラスの担当保育士が、最近の子どもたちの食事の様子について話をしている。その中で、特にH児について担当のX保育士(以下X)が悩みを語り、Z保育士(以下Z)が一緒に考えている。 X:Hちゃんの野菜嫌いは相当です。先日も、野菜を食べるのを嫌がって大泣きしました。その時は椅子からどうしても降りるといって食事を一時中断したほどです。食事中に室内を歩き回って、テーブルに戻ってきてまた一口食べる、というような状況もあります。食事だけでなく自分が嫌なことに対しては激しく怒ったり泣いたりします。 Z:たしか、ご両親は外国籍の方だったわね。家ではどんな食事をしているのかしら。お迎えの時にでも様子を聞いてみたらどうかしら。 X:はい。この間食事についてお話ししたところ、家ではスープや茹で卵を食べることが多いようです。スープはレトルトのようで、歯ごたえのあるものはほとんど食べさせていないようでした。「野菜はどうですか?」と聞いてみたら「スープの中に入っているから大丈夫」と言っていました。少しずついろいろなものを食べさせるようにと伝えてはいるのですが、なかなかうまくいきません。 Z:それぞれの国の子育て文化も違うから、よく聞いてみて、これからどう関わったらよいか考えていきましょう。 【設問】 H児やその保護者への保育所の対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」(3)「保育の方法」、第2章「保育の内容」4「保育の実施に関して留意すべき事項」、第3章「健康及び安全」の2「食育の推進」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A H児の保護者は、1歳児にふさわしい食事について理解できていない。そこで、このままでは栄養や味覚が偏り食事のマナーも身につかないことを理解してもらう必要があるため、家庭での食事のとり方や内容について、繰り返し粘り強く説得する。 B H児は日本語の理解が十分でないために、保育所生活に対して不安があるのかもしれない。そこで食事についてだけでなく、生活全体をもう一度見直し、H児が安心した生活を送れるようにすることから始める。 C 現状ではH児の食事に時間がかかることを前提として、食事の開始時間を考え、担当保育士が余裕をもって食事に関われるように保育士同士が協力し合って柔軟な体制を整える。 D H児の食事の内容やマナーについて、日本での考え方を一方的に押し付けないためにも、両親の母国ではどのようなことが一般に行われ考えられているのか、ゆっくり時間をとって話を聞く。 ① ○ ○ × × ② ○ × ○ × ③ × ○ ○ ○ ④ × ○ × ○
問11 次の表は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「養護に関する基本的事項」(2)「養護に関わるねらい及び内容」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ① オ ア イ ウ コ ② オ ク ケ カ コ ③ キ ア イ カ エ ④ キ ア ケ ウ エ
問12 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」(4)「保育内容等の評価」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・保育所は、保育の( A )を図るため、保育の計画の展開や保育士等の自己評価を踏まえ、当該保育所の( B )等について、自ら評価を行い、その結果を( C )するよう努めなければならない。 ・保育所が自己評価を行うに当たっては、( D )や保育所の実態に即して、適切に評価の観点や項目等を設定し、全職員による( E )をもって取り組むよう留意すること。 ① 質の向上 保育の内容 公表 地域の実情 共通理解 ② 質の向上 保育の実践 公表 地域の実情 協働性 ③ 内容の改善 保育の実践 報告 地域の実情 協働性 ④ 内容の改善 保育の内容 報告 保護者の意見 共通理解
問13 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 第2章「保育の内容」には、「ねらい」「内容」「内容の取扱い」が記載されている。 B 「乳児保育に関わるねらい及び内容」は、五つの領域ではなく、身体的発達に関する視点、社会的発達に関する視点の二つの視点で示されている。 C 「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」は、五つの領域で示されている。 D 「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」における「ねらい」「内容」の記載は、「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」における「ねらい」「内容」と同一である。 E 第2章「保育の内容」には、「基本的事項」が記載されており、そこでは、それぞれの時期における発達的特徴が記載されている。 ① ○ ○ ○ ○ × ② ○ ○ × ○ ○ ③ ○ × ○ × ○ ④ × ○ ○ ○ ×
問14 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 子どもが、( A )の中で周囲の環境と関わり、次第に周囲の世界に好奇心を抱き、その意味や操作の仕方に関心をもち、( B )の法則性に気付き、自分なりに考えることができるようになる( C )を大切にすること。また、他の子どもの( D )などに触れて新しい( D )を生み出す喜びや楽しさを味わい、自分の( D )をよりよいものにしようとする気持ちが育つようにすること。 ① 遊び 自然 活動 考え ② 生活 自然 過程 表現 ③ 遊び 物事 過程 表現 ④ 遊び 物事 過程 考え
問15 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」(2)「小学校との連携」の一部である。次の文の(a)~(d)の下線部分が正しい記述を○、誤った記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・保育所においては、保育所保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期に (a)育ってほしい姿を通じて、(b)創造的な思考や (c)主体的な生活態度など の基礎を培うようにすること。 ・子どもに関する (d)情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。 ① ○ ○ × ○ ② ○ × ○ × ③ × ○ ○ ○ ④ × ○ × ×
問16 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・子どもの( A )の保育に当たっては、できるだけ( B )に対応し、子どもが安定感を得て、次第に保育所の( C )になじんでいくようにするとともに、既に入所している子どもに不安や動揺を与えないようにすること。 ・子どもの( D )の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること。 ・子どもの( E )や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないようにすること。 ① 入所時 応答的 生活 国籍や文化 性格 ② 移行期 個別的 環境 伝統や習慣 性格 ③ 入所時 応答的 環境 国籍や文化 性差 ④ 入所時 個別的 生活 国籍や文化 性差
問17 次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育所においては、保育の内容等に関する( A )等を通じて把握した、保育の質の向上に向けた課題に( B )対応するため、( C )の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むとともに、それぞれの( D )や職務内容等に応じて、各職員が必要な知識及び( E )を身につけられるよう努めなければならない。 ① 研修 組織的に 保育方法 職位 技術 ② 自己評価 組織的に 保育方法 職位 技術 ③ 研修 柔軟に 保育内容 能力 技術 ④ 自己評価 組織的に 保育内容 職位 技能
問18 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 4月に入所してきた5歳児クラスのY児は、製作遊びや絵を描くことに戸惑いや自信のなさがみられる。Y児は入所当初から着替えなどが自分一人でできないので、保護者には生活習慣面の自立が課題であることを話していた。しかし、母親は「Yちゃん、こう言うのよ」「Yちゃん、次はこうするのよ」などY児の判断と行動を先回りする傾向があった。Y児は母親と離れた保育所の生活で、保育士や友だちの援助のもとに少しずつ自分で自分のことができるようになり、課題活動に取り組もうとする意欲も出てきた。 ある朝、空き箱製作のためにY児は家から空き箱をたくさん持ってきた。担当保育士は感謝し、Y児に大・中・小の大きさ別にして段ボール箱に入れるように伝えた。Y児は分類を始めたが、大きい箱か小さい箱か自分で決められず何度も保育士に聞きにくる。段ボール箱が一杯になりあふれそうになると、Y児はどうしてよいかわからず戸惑っていた。その様子を見ていた母親は、急いで保育室に 入ってY児の代わりに自分で分類作業をし始めた。 【設問】 「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」、第4章「子育て支援」に照らし、保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 入所するまで家庭でどのような生活を送ってきたのか、なぜ母親が先回りをするような接し方をするのかを理解しながら、子どもが自分で自分のことをしようとすることの大切さなど、保育所が育てようとしている内容について母親に伝える。 B 母親に「もう5歳なのだから、手伝ってはいけません。手伝っているといつまでも自立できません」と厳しく伝え、すぐに保育室から出るように促す。 C Y児に対して「もう5歳なのだから、手伝ってもらってはいけない」ことを知らせ、Y児自身が母親に対して「手伝わないでほしい」と言わなければならないと伝える。 D 箱を自ら分類しようとする母親にさりげなく話しかけてその場から離し、Y児が戸惑いながらも自分で分類しようとする姿に目を向け、一緒にそのことを待ち、喜びあうようにする。 E 保育士も母親の分類作業に参加しながら、Y児を誘い、Y児が自分で分類し始める姿に母親が気付くようにしていく。 ① ○ ○ ○ × × ② ○ × ○ × ○ ③ ○ × × ○ ○ ④ × ○ ○ × ×
問19 次のA~Dの条約や宣言を年代順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。ただし、いずれも国際連盟または国際連合による総会での採択の年代順とする。 A 児童の権利に関するジュネーブ宣言 B 児童の権利に関する条約 C 児童権利宣言 D 世界人権宣言 ① A→C→D→B ② A→D→C→B ③ B→D→A→C ④ D→A→B→C
問20 次の表は、認定こども園の数の推移を示したものである。この表の説明として不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 認定こども園の数は年々増加しており、平成 29 年4月の認定こども園の数は、平成 23 年4月の数の6倍以上に増加している。 ② 認定こども園の数が前年と比較して最も増加したのは、平成 28 年4月である。 ③ 認定こども園の類型別の数では、幼保連携型が最も多く、幼稚園型、保育所型、地方裁量型と続く。 ④ 認定こども園の類型別の数では、幼保連携型が毎年の増加数が最も著しい。
問21 次の文は、「教育基本法」第9条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と( A )に励み、その( B )の遂行に努めなければならない。 前項の教員については、その使命と( B )の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、養成と研修の充実が図られなければならない。 ① 研鑽 任務 ② 研鑽 職責 ③ 修養 職責 ④ 修養 職務
問22 次の文は、「幼稚園教育要領」(平成 29 年3月告示)前文の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 これからの幼稚園には、( A )の始まりとして、こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ、一人一人の幼児が、将来、自分の( B )を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、( C )の創り手となることができるようにするための基礎を培うことが求められる。 ① 生涯学習 個性や能力 平和な国家 ② 生涯学習 よさや可能性 持続可能な社会 ③ 学校教育 個性や能力 持続可能な社会 ④ 学校教育 よさや可能性 持続可能な社会
問23 次の文の出典はどれか。正しいものを一つ選びなさい。 児童は、特別の保護を受け、また、健全、かつ、正常な方法及び自由と尊厳の状態の下で身体的、知能的、道徳的、精神的及び社会的に成長することができるための機会及び便益を、法律その他の手段によつて与えられなければならない。この目的のために法律を制定するに当つては、児童の最善の利益について、最高の考慮が払われなければならない。 ① 児童福祉法 ② 児童憲章 ③ 世界人権宣言 ④ 児童権利宣言
問24 次の論を展開した人物として、正しいものを一つ選びなさい。 正統的周辺参加は、それ自体は教育形態ではないし、まして教授技術的方略でも教えるテクニックでもないことを強調しておくべきである。それは学習を分析的にみる一つの見方であり、学習というものを理解する一つの方法である。 ① デューイ(Dewey, J.) ② ピアジェ(Piaget, J.) ③ レイヴとウェンガー(Lave, J. & Wenger, E.) ④ ブルーナー(Bruner, J.S.)
問25 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 子育てについて具体的なたとえ話をまじえながら、庶民にもわかりやすく説いた。また、「知行合一説」を唱え、陽明学の普及に努めた。 B 階級や僧俗を問わず、一般庶民の子弟にも門戸を開いた「綜芸種智院」を創設した。 C 「人の性は本善」であるという性善説の立場であった。「和俗童子訓」を著した。 【Ⅱ群】 ア 貝原益軒 イ 中江藤樹 ウ 空海 エ 聖徳太子 オ 大原幽学 ① ア エ イ ② イ ア エ ③ イ ウ ア ④ イ エ オ
問26 次の文は、19 世紀後半から 20 世紀初頭にかけての新教育運動に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A コメニウス(Comenius, J.A.)は、事物による教育を提唱し、絵入教科書「世界図絵」を作成した。 B デューイ(Dewey, J.)は、「為すことによって学ぶ(learning by doing)」ことの重要性を説き、子どもたちが経験を通して学習することを提唱した。 C ドルトン・プランは、パーカースト(Parkhurst, H.)によって開発されたプランである。 D キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)は、自主的な問題解決に取り組ませるプロジェクト・メソッドを確立した。 ① ○ ○ ○ ○ ② ○ × × ○ ③ × ○ ○ ○ ④ × ○ × ○
問27 次の文は、文部科学省についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 教育職員の養成並びに資質の保持及び向上に関する事務をつかさどる。 ② スポーツ庁と文化庁が外局として置かれている。 ③ 少子高齢社会への総合的な対応に関する関係行政機関の事務の調整に関する事務をつかさどる。 ④ 学校環境の整備に関する指導及び助言に関する事務をつかさどる。
問28 次の文は、「幼稚園教育要領」(平成 29 年3月告示)の第3章「教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの留意事項」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 幼稚園の運営に当たっては、子育ての支援のために保護者や地域の人々に機能や施設を開放して、園内体制の整備や関係機関との連携及び協力に配慮しつつ、幼児期の教育に関する相談に応じたり、情報を提供したり、幼児と保護者との登園を受け入れたり、保護者同士の交流の機会を提供したりするなど、幼稚園と( A )が一体となって幼児と関わる取組を進め、地域における( B )としての役割を果たすよう努めるものとする。その際、心理や保健の専門家、地域の子育て経験者等と連携・協働しながら取り組むよう配慮するものとする。 ① 家庭 幼児期の教育のセンター ② 家庭 子育ての相談機関 ③ 地域社会 幼児期の教育のセンター ④ 地域社会 子育ての相談機関
問29 次の文は、中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」(平成 27 年 12 月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 学習指導要領の次期改訂が目指す理念を実現するためには、教育課程全体を通した取組を通じて、教科横断的な視点から教育活動の改善を行っていくことや、学校全体としての取組を通じて、教科等や学年を超えた組織運営の改善を行っていくことが求められているとしており、教育活動や組織運営など、学校全体の在り方の改善において核となる教育課程の編成、実施、評価及び改善という「( A )」の確立が必要であることが示されている。 こうした( A )は、次のような側面から捉えることができる。 ・ 各教科等の教育内容を相互の関係で捉え、学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。 ・ 教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連の( B )を確立すること。 ・ 教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること。 ① クオリティ・マネジメント インテリジェンス・サイクル ② クオリティ・マネジメント PDCAサイクル ③ リスク・マネジメント PDCAサイクル ④ カリキュラム・マネジメント PDCAサイクル
問30 次の文は、「障害者差別解消法【合理的配慮の提供等事例集】」(平成 29 年 11 月 内閣府障害者施策担当)の一部である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 言葉だけでの指示だと、内容を十分に理解できないで混乱してしまうことがある。 → 小学校へ入学してから苦労しないように、言葉だけで指示を聞けるよう指導を続けた。 B 咀嚼することが苦手であり、通常の給食では喉に詰まらせてしまう可能性がある。 → 大きな食材については、小さく切ったりミキサーで細かくしたりして、食べやすいサイズに加工することとした。 C 触覚に過敏さがあり、給食で使うステンレスの食器が使用できず、手づかみで食べようとする。 → 根気強くステンレスの食器を使用することで慣れさせることとした。 D 多くの人が集まる場が苦手で、集会活動や儀式的行事に参加することが難しい。 → 集団から少し離れた場所で本人に負担がないような場所に席を用意したり、聴覚に過敏があるのであれば、イヤーマフなどを用いることとした。 E 聴覚に過敏さがあり、運動会のピストル音が聞こえると、パニックを起こしてしまうかもしれない。 → すぐ近くではピストルの音をならさないようにしたが、小学校ではピストルを使うことが多いので、少し離れたところからピストルでスタートの合図をすることとした。 ① ○ ○ ○ × ○ ② ○ ○ × ○ × ③ ○ × ○ ○ ○ ④ × ○ × ○ ×
問31 次の文は、「児童福祉法」及び「児童虐待の防止等に関する法律」における、平成 28 年の改正内容に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① 市町村から児童相談所への事案送致を新設した。 ② 市町村が設置する児童福祉審議会の調整機関について、専門職を配置しなければならないとした。 ③ 一時保護中の 18 歳以上の者等について、22 歳に達するまでの間、新たに施設入所等措置を行えるようにした。 ④ 児童虐待の疑いがある保護者に対して、再出頭要求を経ずとも、裁判所の許可状により、児童相談所による臨検・捜索を実施できるものとした。
問32 次の文は、「里親が行う養育に関する最低基準」(平成 29 年 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 里親が行う養育は、委託児童の( A )を尊重し、基本的な( B )を確立するとともに、豊かな人間性及び社会性を養い、委託児童の( C )を支援することを目的として行われなければならない。 ① 最善の利益 人間関係 自立 ② 最善の利益 生活習慣 自立 ③ 自主性 人間関係 発達 ④ 自主性 生活習慣 自立
問33 次の文は、親権に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 親権者等は、児童相談所長や児童福祉施設の施設長、里親等による監護措置を、不当に妨げてはならない。 ② 児童相談所長は、親権喪失、親権停止及び管理権喪失の審判について家庭裁判所への請求権を有する。 ③ 里親等委託中及び一時保護中の児童に親権者等がいない場合には、市町村長が親権を代行する。 ④ 子の親族及び検察官のほか、子、未成年後見人及び未成年後見監督人も、親権の喪失等につい て、家庭裁判所への請求権を有する。
問34 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示されている社会的養護の原理に関する記述の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・ 子ども期のすべては、その( A )に応じた発達の課題を持ち、その後の成人期の人生に向けた準備の期間でもある。社会的養護は、未来の人生を作り出す基礎となるよう、子ども期の健全な心身の発達の保障を目指して行われる。 ・ 特に、人生の基礎となる乳幼児期では、( B )や基本的な信頼関係の形成が重要である。子どもは、( B )や基本的な信頼関係を基盤にして、自分や他者の存在を受け入れていくことができるようになる。( C )に向けた生きる力の獲得も、健やかな身体的、精神的及び社会的発達も、こうした基盤があって可能となる。 【語群】 ア 年齢 イ 個性 ウ 自立 エ 愛着関係 オ 集団適応 カ 自己同一性 ① ア エ ウ ② ア カ オ ③ イ エ ウ ④ イ オ ウ
問35 次の文は、「情緒障害児短期治療施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)における治療目標に関する記述の一部である。正しい記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 子どもへの治療は、経験主義的アセスメントに基づき、個別のニーズに沿って、説明と同意のもとに行われる。 B 治療目標は子どもの状況に応じて子ども、保護者及び児童相談所等の関係者と相談しながら決めていく。 C 治療は、子どもの同意のみならず、保護者を治療協力者ととらえ、保護者に児童の状態及び能力を説明し治療方針の同意を得ながら進めていく。 D 心理療法は個人療法、集団療法など様々な技法から保護者の意向に合わせて組み合わされるほか、心理教育や性教育プログラムなど特別なプログラムも必要に応じて行われる。 注)情緒障害児短期治療施設は、平成 28 年の「児童福祉法」改正により児童心理治療施設と改称されている。 ① A B ② A C ③ A D ④ B C
問36 次の文は、施設職員に求められるソーシャルワークの援助技術に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① ケースワークとは、地域にあるニーズや生活問題の解決のために、サービスの開発や組織化を図り、住民が主体的に問題解決に取り組めるようにする技法である。 ② アウトリーチとは、支援において他領域の専門的知識や技術を要するときに、他の専門職から助言を受けることである。 ③ ソーシャルアクションとは、福祉ニーズの充足のために、社会環境の改善や制度等の創設・改善等を目指して、市民・組織・行政等に働きかける技法である。 ④ ネットワーキングとは、複合的な問題を抱える利用者の生活上のニーズを充足させるため、適切な社会資源と利用者を結びつけ調整する技法である。
問37 次の文は、「社会的養護自立支援事業」に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① この事業が対象とする年齢は、年度末の時点で 26 歳までの者である。 ② 実施主体は、市町村に限定されている。 ③ 継続支援計画は、原則措置解除後に作成することとされている。 ④ この事業を行う際には、生活相談支援担当職員を配置することとされている。
問38 次の文は、「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」(平成 26 年3月 厚生労働省 親子関係再構築支援ワーキンググループ)に記された「家庭支援専門相談員に求められる技術」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 親とのコミュニケーションにおいて、家庭支援専門相談員に求められる技術は、「受容」「( A )」「傾聴」である。虐待を行ったため、否定されている親の持ついろいろな思いを「受容」や「( A )」することで、親との( B )を作り出されることが支援の大きな伴となる。親を( C )するという姿勢も大切である。その前提としてそれぞれの親たちが持っている困難を乗り越える力を正しく評価し伝えると共に、かかわりを通じて更に前向きな力に変容できるよう支援することが重要である。その支援において大切なことが積極的な「傾聴」である。 【語群】 ア 指示 イ 共感 ウ 信頼関係 エ 愛着関係 オ エンパワメント カ 指導 ① ア エ オ ② ア オ カ ③ イ ウ オ ④ イ エ カ
問39 次のうち、社会的養護における専門職名と専門職の配置が義務づけられている施設の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。 ① 母子支援員 ―――― 児童養護施設および乳児院にのみ配置が義務づけられている。 ② 心理療法担当職員 ― 児童心理治療施設にのみ配置が義務づけられている。 ③ 児童指導員 ―――― 児童自立支援施設にのみ配置が義務づけられている。 ④ 看護師 ―――――― 乳児院において配置が義務づけられている。
問40 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Lさん(50 代、女性)と、その夫のMさん(50 代、男性)は、一人娘が大学に入学したことを機に、養育里親として子どもを育てたいと考えていた。そこで、どのようにしたら養育里親として子どもを養育することができるのか、児童相談所に相談することとした。 【設問】 次の文のうち、相談を受けた児童相談所の担当職員が行う説明として不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 里親を希望する理由や動機について確認する必要があることを伝える。 ② 里親として委託児童を養育するにあたっては、家族の理解や協力が必要であることを伝える。 ③ 委託後に、子どもの発達の遅れや障害が見つかることもあることを伝える。 ④ 委託される子どもの年齢と里親の年齢との差は 45 歳までと定められていることを伝える。
問41 次の文は、「児童の権利に関する条約」第 12 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 1 締約国は、自己の( A )を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の( A )を表明する権利を確保する。この場合において、児童の( A )は、その児童の( B )に従って相応に考慮されるものとする。 ① 幸福 状況及び発達 ② 幸福 年齢及び成熟度 ③ 意見 成長及び発達 ④ 意見 年齢及び成熟度
問42 次のA~Eは、児童福祉に関する法律である。これらを制定年の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童扶養手当法 B 児童福祉法 C 母子保健法 D 児童手当法 E 社会福祉法 ① B→E→A→C→D ② B→E→D→A→C ③ C→B→E→D→A ④ E→B→C→A→D
問43 次の文は、「平成 29 年版 子供・若者白書」における子ども・若者支援育成施策に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 「子ども・若者育成支援推進法」は、社会生活を円滑に営む上で困難を有する子どもや若者を支援するための地域ネットワークの整備を主な内容とするものである。 ② 「子ども・若者育成支援推進法」に基づき、「子ども・若者ビジョン」が策定された。 ③ 「子ども・若者育成支援推進法」に基づき、厚生労働省は「子ども・若者計画」を作成することとされた。 ④ 内閣府に設置された子ども・若者育成支援推進本部により「子ども・若者育成支援推進大綱」が作成された。
問44 次の文は、「乳児院運営指針」(平成 24 年3月 29 日 厚生労働省)の第Ⅰ部「総論」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 乳児院における養育の基本は、子どもが養育者とともに、時と場所を共有し、共感し、応答性のある( A )のなかで、生理的・心理的・( B )に要求が充足されることである。家族、( C )と連携を密にし、豊かな人間関係を培い社会の一員として( D )できる基礎づくりを行っていくべきである。 ① 関係 経済的 市区町村 参画 ② 関係 社会的 市区町村 生活 ③ 環境 経済的 地域社会 生活 ④ 環境 社会的 地域社会 参画
問45 次の文は、「民法」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 第 818 条 成年に達しない子は、父母の( A )に服する。 第 820 条 ( A )を行う者は、子の( B )のために子の( C )をする( D )を有し、義務を負う。 第 821 条 子は、( A )を行う者が指定した場所に、その居所を定めなければならない。 第 822 条 ( A )を行う者は、第 820 条の規定による( C )に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。 ① 監護 利益 保護及び養育 責任 ② 監護 懲戒 監護及び教育 権利 ③ 養育 保護 監護及び教育 責任 ④ 親権 利益 監護及び教育 権利
問46 次のうち、子どもや子育て家庭への支援に関する国や地方公共団体が策定した計画及び大綱の呼称として、不適切なものを一つ選びなさい。 ① 子ども・子育てビジョン ② ゴールドプラン ③ 子ども・子育て応援プラン ④ 市町村子ども・子育て支援事業計画
問47 次の文は、「児童福祉法」第 10 条に規定された、市町村における児童と妊産婦の福祉に関する業務についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 家庭その他からの相談に応じ、並びに必要な調査及び指導を行うこと。 B 児童と妊産婦の福祉に関する必要な実状把握に努めること。 C 児童養護施設への入所措置を行うこと。 D 児童と妊産婦の福祉に関する必要な情報提供を行うこと。 E 児童相談所を設置すること。 ① ○ ○ × ○ ○ ② ○ ○ × ○ × ③ × ○ ○ ○ × ④ × ○ × ○ ×
問48 次の文は、児童福祉施設等についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童養護施設の目的には、退所した者に対する相談やその他の自立のための援助が含まれる。 B 福祉型障害児入所施設は、障害児を入所させ、保護、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能の付与を行うことを目的とする施設である。 C 児童心理治療施設は、不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を対象とする。 D 母子生活支援施設は、父子も入所することができる。 ① ○ ○ × ○ ② ○ ○ × × ③ ○ × ○ × ④ × ○ × ○
問49 次の文は、養育支援訪問事業の事業内容に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 若年の養育者に対する育児相談・指導 ② 障害児に対する療育・栄養指導 ③ 児童が児童養護施設等を退所後にアフターケアを必要とする家庭等に対する養育相談・支援 ④ 産褥期の母子に対する育児支援や簡単な家事等の援助
問50 次の文は、子どもの健全育成に関する記述である。次の(a)~(d)の【 】部分が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 児童館ガイドライン(平成 23 年3月 31 日)によると、児童館には日常の生活の支援や【(a)問題の発生予防・早期発見と対応】、【(b)地域組織活動の育成】などもその機能・役割として位置づけられている。 また、放課後児童健全育成事業は、【(c)放課後子ども総合プラン】により、【(d)放課後子供教室】との一体型の実施が求められてきた。 ① ○ ○ ○ ○ ② ○ ○ ○ × ③ ○ ○ × ○ ④ × × ○ ×
問51 次の文は、放課後児童健全育成事業に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① 1つの支援の単位を構成する児童の数は、おおむね 50 人以下とする。 ② 特別支援学校の小学部の児童は、本事業ではなく放課後等デイサービス事業を利用することとする。 ③ 本事業の実施主体は、市町村(特別区及び一部事務組合を含む。)とする。 ④ 放課後児童支援員は、保育士資格や教員免許取得者でなければならない。
問52 次の文は、「子ども・子育て支援法」に基づく利用者支援事業(母子保健型)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 実施場所は、主として市町村保健センター等母子保健に関する相談機能を有する施設とされる。 B 母子保健に関する専門知識を有する保健師、助産師、看護師又はソーシャルワーカー(社会福祉士等)を1名以上配置する。 C 妊娠・出産・子育てに関する相談に応じ、必要に応じて個別に支援プランを策定する。 D 子育て世代包括支援センターや、「母子保健法」に基づく母子健康包括支援センターとは異なる事業である。 ① ○ ○ ○ × ② ○ × ○ × ③ ○ × × ○ ④ × ○ ○ ○
問53 次の文は、家庭的保育事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 家庭的保育者は、保育士資格もしくは幼稚園教諭免許を有していなければならない。 B 家庭的保育事業では、家庭的保育者と家庭的保育補助者がいる場合、4名までの子どもの保育を行うことができる。 C 原則として、連携を行う保育所、幼稚園、及び認定こども園を適切に確保し、必要な支援を受けることが定められている。 D 満3歳以上であっても、保育の必要が認められ、かつ幼児の保育体制等が整備される場合は、家庭的保育者による保育が可能である。 ① ○ ○ × × ② × ○ ○ ○ ③ × ○ ○ × ④ × × ○ ○
問54 次の文は、子育て支援事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 一時預かり事業(一般型)では、保育従事者のうち2分の1以上を保育士とし、保育士以外は一定の研修を受けた者を配置することが認められている。 B 子育て援助活動支援事業においては、病児や病後児の預かりも行われている。 C 子育て短期支援事業におけるショートステイ事業は、冠婚葬祭、学校等の公的行事への参加などの理由では利用できない。 D 病児保育事業は、病児対応型、病後児対応型、非施設型(訪問型)の3つの事業類型で構成される。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × × ③ ○ × × ○ ④ × ○ ○ ○
問55 次の【Ⅰ群】の種別と【Ⅱ群】の里親の委託児童数及び児童福祉施設の現員(平成 28 年 10月現在、厚生労働省家庭福祉課調べ)を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 里親委託(ファミリーホームを除く) B 乳児院 C 児童心理治療施設 D 児童養護施設 【Ⅱ群】 ア 2,901 人 イ 5,190 人 ウ 27,288 人 エ 1,399 人 ① A B C D ア イ エ ウ ② A B C D イ ア エ ウ ③ A B C D イ エ ア ウ ④ A B C D エ ア ウ イ
問56 次のA~Eは、障害児通所給付費及び特例障害児通所給付費によって給付が行われる障害児通所支援に関するものである。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 放課後等デイサービス B 児童発達支援 C 居宅訪問型保育事業 D 児童自立生活援助事業 E 保育所等訪問支援 ① ○ ○ ○ ○ × ② ○ ○ × × ○ ③ ○ × ○ × × ④ × ○ × × ○
問57 次の文は、「児童相談所運営指針」(平成 30 年3月 30 日 厚生労働省)における非行少年及び触法少年の対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童相談所は、触法少年に係る重大事件につき警察から送致された場合には、事件を原則として家庭裁判所に送致しなければならない。 B 子どもが非行問題を有する場合には、里親委託は行わず、児童自立支援施設等の施設入所の措置をとらなければならない。 C 警察署における委託一時保護は、原則として 24 時間を超えることができない。 D 児童自立支援施設入所児童を、「少年法」の保護処分により少年院に入院させることが相当と認 められる場合、子どもの最善の利益を確保する観点から家庭裁判所の審判に付すことが適当と認められる。 ① ○ ○ ○ ○ ② ○ ○ ○ × ③ ○ × ○ ○ ④ ○ × × ○
問58 次の文は、「要保護児童対策地域協議会設置・運営指針」(平成 29 年3月 31 日 厚生労働省)第1章「要保護児童対策地域協議会の基本的な考え方」の1「要保護児童対策地域協議会とは」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 虐待を受けている子どもを始めとする支援対象児童等(中略)の( A )や適切な保護を図るためには、関係機関等がその子ども等に関する情報や考え方を共有し、適切な連携の下で対応していくことが重要である。 このような多数の関係機関等の円滑な連携・協力を確保するためには、運営の中核となって関係機関相互の連携や役割分担の( B )を行う機関を明確にするなどの( C )の明確化や、円滑な情報の提供を図るための個人情報保護の要請と関係機関における情報共有の関係の明確化が必要であり、このような背景を踏まえ、平成 16 年に児童福祉法を改正し、支援対象児童等に関し、関係者間で情報の交換と支援の協議を行う機関として要保護児童対策地域協議会(以下「地域協議会」という。)を法的に位置づけた。 また、平成 19 年改正では、地方公共団体に対し、設置の( D )が課され、平成 20 年改正では、支援対象を、養育支援が特に必要である子どもやその保護者、妊婦に拡大するとともに、調整機関に専門職の配置の努力義務が課されるなど、地域協議会の機能強化が順次図られ、更なる強化が平成 28 年改正で行われた。 ① 早期発見 仲介 協力体制 義務 ② 早期発見 調整 協力体制 努力義務 ③ 早期発見 調整 責任体制 努力義務 ④ 早期支援 仲介 責任体制 義務
問59 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 保育所で5歳児クラスに在籍するM君は、好き嫌いが非常に多いため、給食を残すことが多い。M君の母親はM君の偏食が気になり、「どうしたら他の子どもたちのように、好き嫌いせずに食べるようになるのでしょうか」と担当のN保育士に相談をした。 【設問】 次の文のうち、N保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「ご両親が、好き嫌いを許したりしているのがいけないと思います。好き嫌いせず食べるように、家庭でも取り組んでください」と伝える。 B 「M君の偏食が心配なのですね。どうすればよいか一緒に考えましょう」と共感する。 C 「確かに好き嫌いは多いですが、去年に比べると食べられるものが増えてきていますよ」とM君の成長の様子を伝える。 D 「保育所でM君がよく食べている料理の一覧をお渡ししますので、よろしければ参考にしてはいかがでしょうか」と提案する ① ○ ○ ○ ○ ② ○ ○ ○ × ③ × ○ ○ ○ ④ × × ○ ○
問60 次の図は、「平成 28 年度福祉行政報告例」において報告された、児童相談所における児童虐 待相談の経路別対応件数である。A~Cにあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組 み合わせを一つ選びなさい。 ① A B C イ ケ エ ② A B C ウ オ ア ③ A B C ウ ケ オ ④ A B C オ カ ク
問61 次の文は、社会福祉の概念等に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「生活保護法」の第1条には、「社会福祉法の理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障すること」が、定められている。 B 「母子及び父子並びに寡婦福祉法」の第1条には、「母子家庭等及び寡婦に対し、その生活の安定と向上のために必要な措置を講じ、もつて母子家庭等及び寡婦の福祉を図ること」が、定められている。 C 「身体障害者福祉法」の第1条には、「身体障害者の自立と社会経済活動への参加を促進するため、身体障害者を援助し、及び必要に応じて保護し、もつて身体障害者の福祉の増進を図ること」が、定められている。 D 「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」の第1条には、「その社会復帰の促進及びその自立と社会経済活動への参加の促進のために必要な援助を行い、並びにその発生の予防その他国民の精神的健康の保持及び増進に努めること」が、定められている。 ① ○ ○ × × ② ○ × ○ ○ ③ ○ × ○ × ④ × ○ ○ ○
問62 次の文は、子育て世帯の支援の施策に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ファミリー・サポート・センターのサービス提供会員は、子育てを支援するボランティアであり、報酬を受け取らない。 B 子育て支援の専門職として、保育所に家庭支援専門相談員を配置しなければならない。 C いじめ、不登校、暴力行為などの問題を抱える児童生徒の課題解決を図るため、学校等にスクールソーシャルワーカーの配置が進んでいる。 D 子育て支援を強化するために、福祉事務所に子育て支援員の配置が進んでいる。 ① ○ ○ × ○ ② ○ × × ○ ③ × ○ ○ × ④ × × ○ ×
問63 次の文は、ひとり親家庭の現状と対策に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「平成 28 年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省)によると、母子世帯の母自身の平均年間就労収入は、200 万円以下である。 B 「平成 28 年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省)によると、母子世帯の平均年間収入は、児童のいる世帯の平均所得を 100 として比較すると、50 を割っている。 C 生活保護を受給している父子家庭は、母子加算を受けることができない。 D ひとり親家庭の児童に対する母子家庭生活向上事業(ひとり親家庭等生活向上事業)には、児童に対する学習に関する支援を行う事業が認められている。 ① ○ ○ ○ ○ ② ○ ○ × ○ ③ ○ × × ○ ④ × ○ ○ ×
問64 次のうち、「社会福祉法」に定められているものを○、定められていないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 社会福祉協議会 B 障害者差別解消支援地域協議会 C 共同募金会 ① A B C ○ ○ ○ ② A B C ○ ○ × ③ A B C ○ × ○ ④ A B C × ○ ○
問65 次の文は、国民年金制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保険料の支払い期間は、20 歳から 70 歳未満である。(任意加入被保険者を除く) B 20 歳以上の大学生は、本来は保険料を支払う義務を負うが、学生納付特例制度によって、在学期間の納付が免除される。 C 遺族基礎年金は、子どもの有無に関わらずに支給される。 D 障害者が障害年金を受給するためには、原則として事前の保険料拠出を必要とするが、国民年金に加入する 20 歳前に障害を持った場合はこの限りではない。 ① A B C D ○ ○ × ○ ② A B C D ○ × ○ × ③ A B C D × ○ ○ × ④ A B C D × × × ○
問66 次の文は、生活困窮者支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 生活困窮者自立支援対策の一つに、安定した住居の確保と就労自立を図ることを目的として、生活困窮者住居確保給付金制度がある。 B 生活困窮者自立支援制度のうち、自立相談支援事業の実施主体は、福祉事務所の設置自治体の直営のみとされており、民間団体への委託は禁止されている。 C 「子供の貧困対策に関する大綱」では、重点施策として、教育の支援、生活の支援、保護者に対する就労の支援、経済的支援等をあげている。 D 福祉事務所では、低所得世帯などを対象にして、生活福祉資金貸付制度を行っている。 ① ○ ○ × × ② ○ × ○ × ③ ○ × × ○ ④ × ○ × ○
問67 次のセンター名と支援の内容の組み合わせのうち、誤ったものを一つ選びなさい。 ① 医療型児童発達支援センター ――― 医療的ケアが必要な子どもへの支援 ② 地域包括支援センター ―――――― 介護等を要する高齢者への支援 ③ 地域活動支援センター ―――――― 障害者に対する社会参加等の支援 ④ 基幹相談支援センター ―――――― 生活困窮者に対する支援
問68 次の文は、わが国の社会保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 介護保険制度の保険者は、国民に最も身近な行政単位である市町村(特別区を含む)とされている。 B 厚生年金保険制度では、適用事業所に常時使用されている 75 歳未満の者は必ず被保険者となることになっている。 C 雇用保険制度では、失業等給付を行うほか、雇用安定事業、能力開発事業を行っている。 D 労働者災害補償保険制度では、業務災害及び通勤災害に関する保険給付、二次健康診断等給付、社会復帰促進等事業等を行っている。 ① ○ ○ × × ② ○ × ○ ○ ③ ○ × ○ × ④ × ○ × ○
問69 次の文は、わが国の社会保障制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 1950(昭和 25)年の「社会保障制度に関する勧告」が出されて以降、わが国の社会保険制度は大きく発展した。 B わが国の社会保障の目的は、「広く国民に安定した生活を保障するもの」から、近年、「生活の最低限度の保障」へと変わってきた。 C わが国の社会保障制度の機能は、①生活安定・向上機能、②所得再分配機能、③経済安定機能の3つがあげられる。 D 財務省の 2017(平成 29)年2月の国民負担率の公表によると、わが国の社会保障制度の国民負担率(社会保障負担と租税負担の合計額の国民所得比)は、1970(昭和 45)年度から 2015(平成 27)年度への 45 年間で、約 1.8 倍となっている。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × ○ ③ ○ × ○ ○ ④ × ○ ○ ×
問70 次の文は、社会福祉における相談援助に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 相談援助者は、福祉サービスを必要とする地域住民が来訪したときに、所属する機関が提供できる福祉サービス及びその他の社会資源を調整する。 B 相談援助者は、判断能力が不十分な状態にある地域住民を発見したときは、本人の生活、療養看護及び財産の管理に関する事務を自ら行う。 C 相談援助者は、福祉サービスについて苦情の申し立てがあった場合、ルールに則った解決を進める。 D 相談援助者は、福祉サービスを利用する地域住民が社会生活機能を高め、地域での生活を可能にするよう支援する。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × × ③ ○ × ○ ○ ④ × ○ × ○
問71 次の文は、福祉サービスを必要とする地域住民に対するアセスメントに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A アセスメントは、利用者のニーズの全体像をまとめることが目的であり、利用者が利用できる社会資源の評価は行わない。 B アセスメントにおいて、利用者の身体的状況、精神的状況の把握を行う必要がある。 C アセスメントにおいて、家族関係の把握を行う必要がある。 D アセスメントにおいて、必要不可欠な情報収集のみを行うため、近所付き合いのない利用者については、近隣住民同士の人間関係の把握は行わない。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × ○ ③ ○ × ○ × ④ × ○ ○ ×
問72 次の文は、ケースの発見に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 個々の民生委員・児童委員の役割は、ケースの発見に関して、市町村全域を対象に戸別訪問を行うことである。 B 潜在的なニーズが多くある場合、相談援助者はケースの発見に積極的にならなければならない。 C 専門職同士が連携し、地域の中でネットワークを構築することは、ケースの発見に結びつく。 D ボランティア団体が運営する居場所づくりの拠点において、そこに参加する地域住民の見守りをすることは、ケースの発見に結びつく。 ① ○ ○ ○ ○ ② ○ ○ × × ③ ○ × × ○ ④ × ○ ○ ○
問73 次の文は、ストレングスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 利用者のストレングスを把握することができれば、利用者の抱えている問題状況を把握しないで支援計画を立案することができる。 B 利用者の生活経験やそれによって得た知識は、その人の身に着けた能力の一部であり、ストレングスとして評価する。 C 利用者の ADL(日常生活動作)の自立度や認知的能力は、ストレングスとして評価する。 D 利用者の近隣住民同士の助け合いは、ストレングスとして評価する。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × ○ ③ ○ × × ○ ④ × ○ ○ ○
問74 次の文は、福祉サービスの評価に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 乳児院は、5か年度毎に1回、第三者評価を受審しなければならない。 B 母子生活支援施設は、毎年度、自己評価を行わなければならない。 C 児童心理治療施設は、3か年度毎に1回、第三者評価を受審しなければならない。 D 児童自立支援施設は、3か年度毎に1回、自己評価を行わなければならない。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × ○ ③ ○ × × ○ ④ × ○ ○ ×
問75 次の文は、子どもの意見の尊重に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「児童福祉法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 B 「子ども・子育て支援法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 C 「子ども・若者育成支援推進法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 D 「次世代育成支援対策推進法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × ○ ③ ○ × ○ × ④ × ○ × ○
問76 次の文は、人権の擁護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童福祉施設の職員による入所児童に対する虐待の禁止について、「児童虐待の防止等に関する法律」に規定されている。 B 障害児入所施設の職員による入所児童に対する虐待の禁止について、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」に規定されている。 C 婦人相談所の都道府県への設置について、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」に規定されている。 D 警察は、配偶者暴力相談支援センターの機能を担う。 ① ○ ○ × ○ ② × ○ × × ③ × × ○ ○ ④ × × × ×
問77 次の文は、「社会福祉法」に定める、運営適正化委員会に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 市町村社会福祉協議会に設置し、利用者等からの苦情を適切に解決する。 B 福祉サービスに関する苦情解決の申し出があった場合、その事情を調査する。 C 福祉サービス利用援助事業を行う者に対して、必要な助言をすることがある。 D 苦情に係る福祉サービスの利用者の処遇についての不当な行為が行われているおそれがある場合は、市町村長にその旨を通知する。 ① ○ ○ × ○ ② ○ × ○ × ③ × ○ ○ × ④ × × × ○
問78 次の文は、「平成 28 年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 全世帯のうち、高齢者のいる世帯は、約2割を占める。 B 母子世帯は、父子世帯より多い。 C 全世帯のうち、最も多い世帯構造は、三世代世帯である。 D 全世帯のうち、児童のいる世帯は、約1割を占める。 E 高齢者世帯のうち、単独世帯では、女性より男性の方が多い。 ① A B C D E ○ ○ ○ × ○ ② A B C D E ○ × × ○ × ③ A B C D E × ○ × × ○ ④ A B C D E × ○ × × ×
問79 次の文は、子育てと仕事に関する調査についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 児童のいる世帯のうち母が仕事をしているのは、2016(平成 28)年の時点で約3割の世帯である。 B 仕事をしている女性の 2016(平成 28)年度の育児休業取得率は、8割以上である。 C 仕事をしている男性の 2016(平成 28)年度の育児休業取得率は、2割以上である。 D 育児のための短時間勤務制度を導入している事業所の割合は、2016(平成 28)年の時点で9割以上である。 ① ○ ○ × × ② ○ × ○ ○ ③ ○ × × ○ ④ × ○ × ×
問80 次の文は、地域包括ケアシステムの充実に向けた取り組みについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 医療及び介護の関係機関・団体が相互の役割分担と連携を密にして、総合的な支援が行われる体制を確保する。 B 地域住民に認知症に対する正しい理解を促すため、認知症サポーターを養成し、認知症の人を地域で支える体制をつくる。 C 高齢者各人の有する能力を評価することなく、自立した日常生活を支援することに努める。 D 高齢者と障害児者が同一事業所でサービスを受けやすくするため、共生型サービスを位置づける。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × ○ ③ ○ × ○ × ④ × × ○ ○
問81 次の文は、人の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 生涯の発達的変化に影響を及ぼす要因として、人生のなかで出会う重要な意味をもつ個人的出来事があげられる。 B 発達に関して、子どもが活動を通して知識を構成していくという能動性を重視した構成主義として、ピアジェ(Piaget, J.)の発達理論があげられる。 C 成長は身体面の形態・構造の量的変化をさすのに対して、発達は心理・人格面の質的変化をさすとされるが、その区別は厳密ではない。 D 発達には個人差があり、それには2種類の個人差を理解する必要がある。一つは個人間差であり、もう一つは個人内差であり、一般に個人差というと後者をさすことが多い。 ① ○ ○ ○ × ② ○ ○ × × ③ ○ × ○ ○ ④ × ○ × ○
問82 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 生得的に内在する能力が、時期に応じて自然に展開し、発達すると考える。 B 発達は漸次的に展開すると捉え、乳児期から老年期に至る8つの発達期それぞれに危機があると考える。 C 発達を環境との相互作用として捉え、人を取り巻く環境を4つのシステムと考えた後に、時間の影響・時間経過をつけ加え、5つのシステムとした。 D 受胎から死に至る過程の行動の一貫性と変化を捉え、生涯発達の一般的原理や発達の可塑性と限界を明らかにした。 【Ⅱ群】 ア マッコール(McCall, R.B.) イ ゲゼル(Gesell, A.L.) ウ ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.) エ エリクソン(Erikson, E.H.) オ バルテス(Baltes, P.B.) ① A B C D ア イ オ ウ ② A B C D ア ウ エ オ ③ A B C D イ エ ウ ア ④ A B C D イ エ ウ オ
問83 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」のイ「人間関係」の一部である。A~Eの文のうち、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A いろいろな遊びを楽しみながら物事をやり遂げようとする気持ちをもつ。 B 周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする。 C 自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気付く。 D 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりがあることや、その大切さに気付く。 E 友達と楽しく活動する中で、共通の目的を見いだし、工夫したり、協力したりなどする。 ① A B C D E ○ ○ ○ ○ × ② A B C D E ○ ○ × ○ ○ ③ A B C D E ○ × ○ × ○ ④ A B C D E × ○ ○ × ○
問84 次の文は、児童期から青年期の移行に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。 児童期から青年期に移行する第二次性徴が出現する時期は( A )とも呼ばれる。心理的には、一般に児童期の( B )傾向から、( C )傾向への準備が始まる。その基底に親からの( D )があり、精神的独立に向かって歩みだすが、その不安定さと葛藤は、しばしば反抗として現れる。 【語群】 ア 潜伏期 イ 心理的離乳 ウ 自己に基準をおく エ 仲間に基準をおく オ 経済的自立 カ 思春期 ① A B C D ア エ ウ オ ② A B C D カ ウ エ イ ③ A B C D カ ウ エ オ ④ A B C D カ エ ウ イ
問85 次の文は、固定遊具での遊びに関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 固定遊具に複数の幼児が集まると、動きの速さや回数を競ったりして互いに刺激し合いながら遊ぶ姿が見られる。数の限られた遊具では、順番に並んだり、交代したりすることを経験することにもなり、体を動かして遊びながら、人との関わりを学ぶことができる。 B 固定遊具のある園庭は、全園児が使用する共有スペースである。そのため、使い方や遊び方については、幼児と保育士が相互に話し合うことも必要である。 C 固定遊具は他の遊具や用具と組み合わせて使ったり、ごっこ遊びなどのイメージを取り込むことで遊びを広げていくことができる。その一方で、黙々と逆上がりに取り組んでいる幼児もおり、固定遊具での遊びの楽しさは一人一人異なる。 D 固定遊具の高い所で押し合うなど、保育士からは危ないように見えても、幼児は友達の様子や状況を考えながら行動している。そのため、声をかけずに見守ることが大切である。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × ○ ③ A B C D ○ × ○ ○ ④ A B C D × ○ × ○
問86 次の文は、仲間関係の機能に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 他者の外的行為を認めるだけでなく、その背後にある気持ちや感情、意図や動機、思考などの内的特性について気付き、正しく推論し、理解する。 B 他者のある行為を理解するために、その人の年齢、性別、職業などについての知識に基づいて推論する。 C 集団生活を円滑に行うためにある様々な決まりの本来の意味を、仲間との相互交渉の中で、不当な圧力や利害の片寄りなどの経験を通して考えるようになる。 D 自分の思考、感情、動機といった内的経験をそのまま行動に移すのではなく、客観的に捉え直し、自他を正当に比較し、他者の立場を推論しようとする。 【Ⅱ群】 ア 社会的カテゴリーの理解 イ 自己統制能力 ウ 他者理解・共感 エ 社会的規則の理解 ① A B C D ア エ ウ イ ② A B C D イ ア エ ウ ③ A B C D ウ ア イ エ ④ A B C D ウ ア エ イ
問87 次の文は、幼児のものの見方や考え方に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 メタ認知とは、目標達成のために現在の自己の状態を監視・調整する( A )や、それに伴う( B )なども含まれる。幼児期( C )から徐々に発達し、出来事を順序立てて話したり、園では当番活動ができたり、忘れ物をせずに帰り支度ができるなど、( D )に添った行動を可能にする。 【語群】 ア プラン イ モニタリング ウ シェマ エ 感情体験 オ プライミング カ 意識体験 キ 後半 ク 前半 ① A B C D イ エ キ ア ② A B C D イ エ ク ア ③ A B C D イ カ ク ウ ④ A B C D オ エ キ ア
問88 次の文は、アタッチメント(愛着)についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A アタッチメント(愛着)とは、自らが「安全であるという感覚」を確保しようとする個体の本性に基づいて、危機的状況あるいは潜在的な危機に備え、特定の対象への接近・接触を求め維持しようとする傾向と定義される。 B 愛着の個人差を測定するために、エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)が考案したのがサークル・オブ・セキュリティ(安全感の環)であった。 C エインズワースによれば、養育者への子どものアタッチメント(愛着)は3つの型に分類される。A型は抵抗(アンビバレント)型、B型は安定型、C型は回避型であった。 ① A B C ○ ○ ○ ② A B C ○ ○ × ③ A B C ○ × × ④ A B C × ○ ○
問89 次の文は、保育所での観察記録である。(a)【 】~(d)【 】に関連する語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 園庭では、5歳児クラスの4~5名の子どもたちが、砂場で遊んでいる。子どもたちは、(a)【砂山を作り、「どうやってトンネルを作る?」「ここ、押さえて。」など言い合いながら川を掘っている】。 一方、2歳児クラスの子どもたちは、園庭での遊びが終わり、順次、手足を洗って保育室に入るところである。他児よりもだいぶ早く外遊びをきりあげた2歳児クラスのR君は、保育室内のままごとコーナーを占領して、(b)【かごに入っているお手玉をお玉ですくいあげては、鍋に移すことを繰り返し】ていた。 テラスからR君の姿に気づいた同じ2歳児クラスのS君は、手足を洗わずに、そのまま入室し、ままごとコーナーのR君の前に座って、(c)【R君がしているように、かごに入ったお手玉をお玉ですくい鍋に移し始めた】。保育士が「S君、遊ぶ前に手と足を洗ってきてね。」と促しS君の腕をとると、S君は立ち上がり、手と足を洗いにテラスに出ていった。 しばらくままごとコーナーでR君は過ごしていたが、今度はお手玉をいくつか抱えて保育室を歩きながら、友達が遊んでいるところに近づいては、(d)【「ピザです。ピザです。」と言いながら、お手玉を配り歩いていた】。 【語群】 ア 連合遊び イ 身振り遊び ウ 象徴遊び エ 並行遊び オ 一人遊び カ 協同遊び キ 構成遊び ク 共鳴遊び ① a b c d ア オ エ イ ② a b c d ア オ ク ウ ③ a b c d ア キ ク イ ④ a b c d カ オ エ ウ
問90 次の文は、乳児期の視覚の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 新生児の視力では、周囲はぼんやりとしている。また焦点距離は 20cm 程度で、抱っこされたときには相手の顔がよく見える。 B 最初のうちは、あおむけの姿勢の目の前で、がらがらを左右や上下方向に動かすと線として追視し、支え座りができる5か月頃には、円を描いて動くがらがらをなめらかに追視する。 C 生後1か月頃には、単色の単純な刺激と、同心円模様、新聞の一部、顔の絵といった複雑な刺激を対にして見せられると、より複雑な刺激、特に顔図形を好んで注視する。 D 生後4か月頃には、青、緑、黄、赤をそれぞれ異なる色として識別するようになる。 ① A B C D ○ ○ × ○ ② A B C D ○ × ○ × ③ A B C D × ○ × ○ ④ A B C D × ○ × ×
問91 次の文は、排泄の習慣に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 1歳以上3歳未満児では、排泄の自立のための身体的機能も整うので、便器での排泄になれ、自分で排泄ができるようになることをめざす。 B 排泄は、身体の成熟や神経系の成熟などが関係するため、排泄機能が未成熟な状態で、トイレット・トレーニングをしても子どもの負担になる。 C 子どもは1歳を過ぎると、他者の模倣を盛んにするようになっていく。保育所のトイレット・トレーニングでは、子どもは他児をモデルとして排泄する姿もみられる。 D 排泄の習慣を形成する時期については、社会や文化、そして時代の影響を受ける。 ① A B C D ○ ○ ○ ○ ② A B C D ○ ○ ○ × ③ A B C D ○ × × ○ ④ A B C D × ○ ○ ×
問92 問 12 次の文は、言葉の発達に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A 新生児は自然言語のどの音も知覚する感受性を備えている。 B 新生児は大人が話しかける言語の語、音節、音素の切れ目に同調してリズミカルに身体部位を動かす。 C 言葉が出現する以前からの大人との社会的相互作用が、言葉の獲得の重要な基礎となる。 D 大人が乳児に話しかける時、ゆっくり、はっきり、繰り返しする、などの特徴がある。 【Ⅱ群】 ア 言語発達の外在的要因 イ 言語発達の内在的要因 ① A B C D ア ア イ ア ② A B C D ア イ ア イ ③ A B C D イ ア イ ア ④ A B C D イ イ ア ア
問93 次の文は、保育士の役割についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 小学校で困らないように、正しい文字を書くことや簡単な筆算をすることなどを指導することが大切である。 B 3歳児では、個の成長よりも子ども相互の関係や、役割を分担したりする協同的な活動が、促されるよう配慮することが求められる。 C 少し難しいと感じても「自分にはきっとできる」という見通しがもてるように幼児の思いに寄り添って見守ることが重要である。 D 遊びのルールについて主張がぶつかり合ったとき、それぞれの考えや思い、アイディアを出し合うことは、「一緒に遊びたい」という気持ちを育てる上で必要なことである。 ① A B C D ○ ○ × × ② A B C D ○ × ○ × ③ A B C D × ○ × ○ ④ A B C D × × ○ ○
問94 次の文は、巡回相談に関する記述である。【 】部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 巡回相談は、外部機関の子どもの発達に関する専門家である相談員が保育所等を訪問し、保育を支援するための相談活動である。園を訪れた相談員が支援を必要とする子どもと取り巻く保育状況について【アセスメント】を行い、そのあとに保育士とケースカンファレンスを行う形式が多い。 B 保育士と相談員と協働しての保育の【振り返り】は、支援を必要とする子どもの行動を深く理解することにつながる。さらに園全体で子ども理解を共有することによって、その子どもと保育士との関わりが意味あるものへと発展していく。 C 相談員は、保育士が直面している問題を把握し、具体的な支援につなげる手立てを保育士と共に考える。このように保育と発達という異なる領域の専門家同士が互いの立場を尊重しながら自由で対等な話し合いを通して保育上の問題解決にあたることは【発達臨床カウンセリング】と呼ばれる。 ① A B C ○ ○ ○ ② A B C ○ ○ × ③ A B C ○ × ○ ④ A B C × ○ ×
問95 次の文は、妊娠期からの親の心理に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 妊娠初期は、つわりなど心身両面で、適応していくことが必要となる時期であるため、自分自身に関心が向き、生活やキャリアへの不安が強まることが多い。 B 胎動を通して母性が目覚め、母親は胎児の心の状態やパーソナリティなどについて様々な想像をめぐらすことは、出産直後の赤ちゃんとの相互作用に影響を及ぼす。 C 乳幼児と接している時間が母親は長いことが多いので、育児に対する肯定的感情も否定的感情も同様に極めて高い。 D 妊娠そのものを喜ぶことができず、受け入れることができない母親は、生まれた後の子どもとの関係性や育児態度に深刻な影響をもたらす可能性が高い。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × ○ ③ A B C D ○ × ○ × ④ A B C D × ○ ○ ○
問96 次の【図】は、「男女共同参画白書」(平成 29 年版)における「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に関する意識の変化を示している。以下の【設問】に答えなさい。 次のA~Cのうち、【図】を説明する文として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ここでは、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方を性役割分担意識という。性役割分担意識に賛成する者とは「賛成」及び「どちらかといえば賛成」を合わせた者とし、反対する者とは「反対」及び「どちらかといえば反対」を合わせた者とする。 A 経年推移をみると、性役割分担意識に反対する者の割合は、男女とも長期的に増加傾向にある。 B 平成 28 年調査では、男女ともに反対する者の割合が賛成する者の割合を上回っている。 C どの調査年であっても、性役割分担意識に賛成する者の割合は、女性が男性を上回っている。 ① A B C ○ ○ ○ ② A B C ○ ○ × ③ A B C ○ × ○ ④ A B C × ○ ×
問97 次の文は、乳幼児と養育者の関係性に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 乳幼児と養育者の関係性は、乳幼児の社会・情緒的発達に影響を与える。 B 養育者のもつ子どもについての認知、イメージ、表象は、子どもの親に対する行動のパターンには、ほとんど影響を与えない。 C 保育士と乳幼児との関係性は、小学校、中学校での社会・情緒的発達に影響を与えない。 D 乳幼児と養育者の関係は、愛着関係と同義であると考えられる。 E 乳幼児期に形成される愛着のパターンから、成人期の愛着のパターンを 95%予想できる。 ① A B C D E ○ ○ ○ ○ × ② A B C D E ○ ○ × ○ × ③ A B C D E ○ × × × × ④ A B C D E × ○ × × ○
問98 次の文は、乳幼児虐待に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 家庭が経済的困窮に陥り、母親がうつ病である場合、虐待が必ず起こると考えられる。 B 児童虐待は、子どもの社会・情緒的発達に影響を与えるが、脳の実質に変化を与える(器質的問題を生じる)可能性はない。 C 全ての虐待に対して親子の分離を行い、里親あるいは施設養育をすることが適切である。 D 被虐待乳幼児が保育所を利用することは、乳幼児の社会・情緒的発達にとってほとんど意味がない。 ① A B C D ○ ○ × ○ ② A B C D ○ × ○ × ③ A B C D × ○ × × ④ A B C D × × × ×
問99 次の文は、乳幼児期における情動の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 新生児期は、周りの働きかけに対して微笑することが多い。 B 生後3~6か月頃から、悲しさと怒り、満足と喜び、興味と驚きなどの感情を表出する。 C 他者に対する相手を慰めるような行動にみられる共感反応は、一般的に1歳半頃から現れる。 D 嫉妬は、一般的に2歳頃になると現れる。 ① A B C D ○ ○ × ○ ② A B C D ○ ○ × × ③ A B C D ○ × ○ × ④ A B C D × ○ ○ ○
問100 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 Zちゃん(1歳半、男児)は、1か月前に保育所に入所した。入所以来園への行きしぶりが続いた。ある日登園中に雷が鳴るのを聞いて以来、全く園に行けなくなった。 【設問】 考えられる事項として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の組み合わせを一つ選びなさい。 A Zちゃんは、場所見知りがあるのかもしれない。 B Zちゃんは、分離不安があるのかもしれない。 C Zちゃんは、感覚過敏があるのかもしれない。 D Zちゃんは、雷を経験したことにより、トラウマ反応を起こしたのかもしれない。 ① A B C D ○ ○ ○ ○ ② A B C D ○ ○ × × ③ A B C D ○ × ○ ○ ④ A B C D × × ○ ○
問101 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」4(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に関する記述の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを 一つ選びなさい。 ア 健康な心と体 保育所の( A )の中で、( B )をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、( C )をもって行動し、自ら健康で( D )な生活をつくり出すようになる。 ① 活動 充実感 好奇心 安全 ② 生活 達成感 見通し 幸福 ③ 活動 達成感 見通し 幸福 ④ 生活 充実感 見通し 安全
問102 次の文は、子どもの発育・発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 発育・発達は連続した現象であり、原則としてある段階から次の段階に飛躍することはない。 B 器官別に見ると、神経系の発育は乳幼児期に最も急速であり、生殖器系の発育が最も遅い。 C 発育・発達は秩序正しく一定の順序で進む。例えば、運動機能では、はいはいの後すぐに一人歩きへと進む。 D 一般的に体重や身長は、乳幼児期および小学校低学年に急速に増加し、小学校高学年ではゆっくり増加する。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × ○ ③ A B C D ○ ○ × × ④ A B C D × ○ × ○
問103 次の文は、「発熱」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 発熱は、生体の防御反応として、免疫機構が病原体と戦っているサインである。 ② 体温には日内変動がある。発熱時も朝方に上昇し、夕方から夜間に下がることが多い。 ③ 発熱が続くと、食欲が低下して水分も摂らなくなることがある。 ④ 不感蒸泄も盛んになって体の水分が奪われ、脱水に陥りやすくなる。
問104 次の文は、健康診査に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 市町村の保健センターで行われる乳幼児健診の受診率は、「平成 28 年度地域保健・健康増進事業報告の概況」(平成 30 年3月7日 厚生労働省)によると約7割である。 ② 保育所で行う健診の結果は、保護者に伝えるようにする。 ③ 保育所は、保護者に市町村の乳幼児健診を受けるように勧め、その結果の報告を働きかける。 ④ 保育所での健診の項目は、幼稚園でのそれとほぼ同様である。
問105 次の文は、子どもの健康状態の把握に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 一人一人の健康状態を把握することによって、保育所全体の子どもの疾病の発生状況を把握することができ、早期に疾病予防策を立てることに役立つ。 B 子どもの健康状態の把握は、保育士が行うのではなく、専門職である嘱託医と嘱託歯科医が、定期的な健康診査等で把握するものである。 C 一人一人の子どもの生育歴に関する情報を把握するに当たっては、母子健康手帳等の活用が有効であるが、活用の際、その情報の取扱いに当たっては、保育士には秘密保持義務があるため、保護者の了解を得る必要はない。 D 日々の健康観察では、子どもの心身の状態をきめ細かに確認し、平常とは異なった状態を速やかに見付け出すことが重要である。 ① A B C D ○ ○ ○ ○ ② A B C D ○ ○ × ○ ③ A B C D ○ × ○ ○ ④ A B C D ○ × × ○
問106 次のA~Dは、感染症名と病原体の組み合わせである。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 流行性耳下腺炎 ――― ムンプスウイルス B 咽頭結膜熱 ――――― アデノウイルス C 百日咳 ――――――― ヒトパルボウイルス D 伝染性紅斑 ――――― コクサッキーウイルス ① A B C D ○ ○ ○ ○ ② A B C D ○ ○ ○ × ③ A B C D ○ ○ × × ④ A B C D × × × ○
問107 次は、その年月齢に達した乳幼児の約 80%が可能となる運動発達に関する組み合わせである。 不適切な組み合わせを一つ選びなさい。 ① 寝返り ――――――――― 6~7か月 ② おすわり ―――――――― 9~ 10 か月 ③ 一人歩き ―――――――― 12 ~ 14 か月 ④ 両足でピョンピョン ――― 2歳
問108 次の文は、救急処置に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 子どもが倒れて意識がなく、呼吸がみられないときは( A )を行い、( B )を装着し音声指示とランプの点滅に従って操作する。普段通りの呼吸があるときは( C )をみながら応援・救急隊を待つ。 ① A胸骨圧迫 B自動体外式除細動器 C様子 ② A背部叩打 B自動体外式除細動器 C心拍 ③ A胸骨圧迫 B人工呼吸用マスク C様子 ④ A胸骨圧迫 B人工呼吸用マスク C心拍
問109 次の文は、乳幼児によくみられるアトピー性皮膚炎に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① 乳児では、アトピー性皮膚炎と診断されることは稀である。 ② 食物アレルギーがあると、アトピー性皮膚炎になる。 ③ アトピー性皮膚炎の症状の特徴は、かゆみである。 ④ アトピー性皮膚炎のある園児は、プールに入れない。
問110 次の文は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」(平成 28 年3月 内閣府)における「食事中の誤嚥を防ぐためのポイント」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 子どもの口に合った量で与える。(1回で多くの量を詰めすぎない) ② 食べ物を飲み込んだことを確認する。(口の中に残っていないか注意する) ③ 汁物などの水分を適切に与える。 ④ 食べ方に注意が必要な食材は、食べさせないようにする。
問111 次のA~Eのうち、「発達障害者支援法」(平成 28 年一部改正)の支援の対象となるものを○、対象とならないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 選択性緘黙 B 注意欠如・多動症(注意欠陥・多動性障害) C 限局性学習症(学習障害) D トゥレット症(音声および多発性運動性の合併したチック障害) E 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害) ① A B C D E ○ ○ × × ○ ② A B C D E ○ × ○ ○ × ③ A B C D E ○ × × ○ ○ ④ A B C D E × ○ ○ ○ ×
問112 次のA~Dのうち、注意欠如・多動症の子どもへの対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 多くの子どもと楽しく過ごせるように、大テーブルを複数の子どもで使用するようにした。 B 注意が散漫にならないように、くりかえし大きな声で指示を出した。 C 目的とは違ったものに注意が奪われやすいので、必要な教材や道具は活動の前に準備した。 D やるべきこと、予定、規則を視覚的に示すようにした。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × × ③ A B C D × ○ ○ × ④ A B C D × × ○ ○
問113 次の文は、子どもの性別違和に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 男の子の場合、女の子の服を身につけることを強く好む。 B ごっこ遊びにおいて、反対のジェンダーの役割を強く好む。 C 自分の性器の構造を強く嫌悪する。 ① A B C ○ ○ ○ ② A B C ○ ○ × ③ A B C × ○ ○ ④ A B C × × ○
問114 次の文は、産後うつに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 産後うつの有病率は、25%程度である。 B 産後うつは、産後7か月以降の発症が多い。 C 産後うつは、ホルモンの変動などの生物学的要因が強く、心理学的および社会的要因は無視できるほど小さい。 D 産後うつは、母親と子どもの相互作用に影響を与えるが、子どもの認知と社会・情緒的発達にはほとんど影響を与えない。 ① A B C D ○ × ○ ○ ② A B C D ○ × × ○ ③ A B C D × ○ × × ④ A B C D × × × ×
問115 次のA~Eのうち、過換気症候群について適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 身体的誘因と心理的誘因がある。 B ペーパーバッグ法は簡便で安全な方法である。 C 症状として、空気が吸えない感じ、胸痛、動悸、悪心、嘔吐、手足のしびれ、痙攣、意識消失などがある。 D 思春期から 20 歳台の女性に多くみられる。 E 呼吸が速くなることにより血液が酸性に傾くことによって、様々な症状が発現する。 ① A B C D E ○ ○ ○ ○ ○ ② A B C D E ○ × ○ ○ × ③ A B C D E ○ × × × ○ ④ A B C D E × ○ × × ○
問116 次の文は、感染予防のために用いる消毒薬に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① 消毒用アルコールは多種類の病原体に効果があるため、よく用いられる。原液を2倍に薄めて使う。 ② 消毒用アルコールは手指や、遊具、便器、トイレのドアノブなどに用いるが、ゴム製品や合成樹脂製品(おもちゃなど)は浸け置きして消毒する。 ③ 逆性石鹸は、ウイルスにも効果があるため、手指を含めて室内にある物品を消毒するのに用いる。 ④ 次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスを含めて多くのウイルス、細菌、一部の真菌に効果があるが、金属には使えない。
問117 次の文は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」(平成 28 年3月 内閣府)における「プール活動・水遊びの際に注意すべきポイント」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 監視者は監視に専念する。 ② 監視エリア全域をくまなく監視する。 ③ 動かない子どもや不自然な動きをしている子どもを見つける。 ④ 十分な監視体制の確保ができない場合は、プール活動の時間を短くして実施する。
問118 次のうち、「学校保健安全法施行規則」第 19 条における出席停止の期間の基準として適切な記述を一つ選びなさい。 ① インフルエンザ(特定鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)では、発症した後3日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで。 ② 百日咳では、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで。 ③ 麻しんでは、解熱した後5日を経過するまで。 ④ 風しんでは、発しんが消失し、解熱するまで。
問119 次の文は、保育所における発育及び発達状態の把握に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① 保育中の子どもの心身の状態については、特に問題のない場合は1週間に一度、まとめて保護者に報告するとともに、留意事項などについては必要に応じて助言する。 ② 保育中に発熱などの異常が認められた場合、また傷害が発生した場合には、まず嘱託医やかかりつけ医等の指示を受け、対応することを優先する。状態が落ち着いてから保護者に連絡する。 ③ 長期の観察によって、疾病や障害の疑いが生じた時には、保護者に伝えるとともに、嘱託医や専門機関と連携しつつ、対応について話し合い、それを支援していくことが必要である。 ④ 看護師等が配置されている場合、看護師は乳児への専門的対応を行う。
問120 次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 ① SIDS とは、乳幼児にみられる原因不明の窒息による突然死である。 ② SIDS の日本での発症頻度はおおよそ出生 6,000 ~ 7,000 人に1人と推定され、多くは生後1歳以上で発症する。 ③ SIDS は、主として睡眠中に発症する。 ④ SIDS の診断は、解剖が実施されない場合は死亡状況調査に基づいて行う。
問121 次の文は、栄養素の消化に関する記述である。( A )〜( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・ 唾液に含まれる( A )は、でんぷんを加水分解する酵素である。 ・ 中性脂肪の消化は、主に膵液中の( B )の作用により小腸で行われる。 ・ 二糖類の麦芽糖は、小腸粘膜において( C )によって分解される。このような消化を( D )消化という。 【語群】 ア ペプシン イ アミラーゼ ウ リパーゼ エ 膜 オ マルターゼ カ ラクターゼ キ 腸 ク 粘液 ① A B C D ア イ ウ エ ② A B C D ア ウ イ キ ③ A B C D イ ウ オ エ ④ A B C D イ オ カ ク
問122 次の文は、ビタミンの生理機能に関する記述である。【Ⅰ群】のビタミンと【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【Ⅰ群】 A ビタミンK B ビタミンD C ビタミンC D 葉酸 【Ⅱ群】 ア 小腸からのカルシウム吸収を促進し、欠乏すると小児ではくる病、成人では骨軟化症の発症リスクが高まる。 イ 皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須で、欠乏すると血管がもろくなる。 ウ 血液凝固因子の活性化に必要なビタミンで、母乳栄養児は欠乏に陥りやすい。 エ 受胎の前後に十分量を摂取すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減できる。 ① A B C D ア イ ウ エ ② A B C D ア ウ イ エ ③ A B C D ウ ア イ エ ④ A B C D ウ ア エ イ
問123 次の文は、糖質に関する記述である。( A )〜( C )にあてはまる数値および語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 糖質は主要なエネルギー源で、1g あたり( A )kcal のエネルギーを供給する。体内では単糖類として吸収され、肝臓に運ばれ、( B )に変換される。エネルギー源として利用されなかった糖質は、グリコーゲンや( C )として、体内に蓄積される。 (組み合わせ) A B C ① 4 ブドウ糖 脂肪 ② 4 乳糖 脂肪 ③ 7 ブドウ糖 たんぱく質 ④ 9 乳糖 たんぱく質
問124 次の文は、日本の食をめぐる現状に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 平成 28 年度食料自給率(農林水産省)は、カロリーベースで 40%以下である。 ② 日本型食生活は、ごはんを中心に多様な副食などを組み合わせることができるため、栄養バランスに優れている。 ③ 中食とは、家庭内で手づくりされた料理を食べることをいう。 ④ 日本の食生活は飽食の時代といわれ、大量の食品を廃棄している。
問125 次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」の栄養素の指標の目的と種類に関する記述である。( A )〜( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ① A推奨量 B目標量 C耐容上限量 D目安量 ② A推奨量 B目安量 C耐容上限量 D目標量 ③ A目安量 B推奨量 C耐容上限量 D目標量 ④ A耐容上限量 B目標量 C推奨量 D目安量
問126 次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)における離乳期に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 離乳食の開始時期は、「6か月」と回答した者の割合が最も高かった。 ② 離乳食の開始の目安は、「月齢」と回答した者の割合が最も高かった。 ③ 離乳食の完了時期は、「13 〜 15 か月」と回答した者の割合が最も高かった。 ④ 離乳食について困ったことは、「特にない」と回答した者の割合が最も高かった。
問127 次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)Ⅱ「離乳編」の「離乳の進め方」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 離乳が進むにつれて、卵は卵白(固ゆで)から全卵へ進めていく。 B 離乳開始の発達の目安として、つかまり立ちがあげられる。 C 離乳の開始前に果汁を与えることについては、栄養学的な意義は認められていない。 D 食事の量の評価は、成長の経過で評価する。 ① A B C D ○ ○ × ○ ② A B C D ○ ○ × × ③ A B C D × ○ ○ × ④ A B C D × × ○ ○
問128 次の図は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)における「現在子どもの食事で困っていること」(回答者:2〜6歳児の保護者)である。図中の( A )〜( D )にあてはまらないものを一つ選びなさい。 ① むら食い ② 遊び食べをする ③ 食べるのに時間がかかる ④ 作るのが負担、大変
問129 次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)Ⅰ「授乳編」の「母乳育児の支援を進めるポイント」の一部である。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A すべての妊婦さんやその家族とよく話し合いながら、母乳で育てる意義とその方法を教えましょう。 B 出産後はできるだけ早く、母子がふれあって母乳を飲めるように、支援しましょう。 C 授乳時以外は、母親と赤ちゃんが別室にいられるように、支援しましょう。 D 母親が飲ませたいときだけ、母乳を飲ませられるように、支援しましょう。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × × ③ A B C D ○ × ○ × ④ A B C D × ○ × ○
問130 次の文は、学童期の心身の特徴と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 乳歯の永久歯への生えかわりは、9歳頃から始まる。 B 生活の夜型化は、朝食の欠食につながりやすい。 C 学童期は、成長に不可欠なカルシウムや鉄の摂取に留意する。 D 学童期の肥満は、成人期の肥満に移行しにくい。 ① A B C D ○ ○ × ○ ② A B C D ○ ○ × × ③ A B C D ○ × ○ ○ ④ A B C D × ○ ○ ×
問131 次の文は、「平成 28 年国民健康・栄養調査」(厚生労働省)における 20 〜 29 歳の男性の食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 肥満者(BMIF25kg/m2)の割合は、成人男女の年齢層の中で最も高い。 B 朝食の欠食率は、成人男性の中で最も高い。 C 野菜摂取量の平均値は、成人男性の中で最も低い。 D 1日の歩数の平均値は、成人男女の年齢層の中で最も高い。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ × × × ③ A B C D × ○ ○ ○ ④ A B C D × ○ × ○
問132 次の文は、「妊産婦のための食生活指針」(「健やか親子 21」推進検討会報告書)(平成 18 年:厚生労働省)の一部である。誤ったものを一つ選びなさい。 ① 妊娠したら、健康なからだづくりを ② お母さんと赤ちゃんの健やかな毎日は、からだと心にゆとりのある生活から生まれます ③ 母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで ④ たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
問133 次の文は、人工乳および調乳法に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 乳児院や病院など多人数の乳児を対象として、数回分のミルクをまとめて調製する方法を無菌操作法という。 B アミノ酸混合乳は、重篤なアレルギー児用の人工乳である。 C フォローアップミルクの使用開始月齢は、生後6か月である。 D ペプチドミルクは、たんぱく質を分子量の小さいペプチドに酵素分解したものである。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × × ③ A B C D ○ × ○ ○ ④ A B C D × ○ × ○
問134 次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)における授乳期の栄養方法に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 10 年前に比べ、授乳期の栄養方法は、母乳栄養の割合が増加した。 B 母乳を与えている割合は、混合栄養も含めると生後3か月で約 90%であった。 C 「出産後1年未満に働いていた者」の母乳栄養の割合は、10 年前に比べて減少した。 D 授乳について困ったこと(総数)は、「母乳が足りているかどうかわからない」が最も高かった。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × ○ ③ A B C D ○ × × ○ ④ A B C D × ○ × ○
問135 次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」の2「食育の推進」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 食事の提供を含む食育計画を全体的な計画に基づいて作成し、その評価及び改善に努めること。 B 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「生きる力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。 C 栄養士が配置されている場合は、専門性を生かした対応を図ること。 D 子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ ○ × ○ ③ A B C D ○ × ○ ○ ④ A B C D × ○ ○ ×
問136 次の文は、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年:厚生労働省)の「調理実習(体験)等における食中毒予防のための衛生管理の留意点」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 実習の献立については、年齢、発達段階に応じた構成とし、衛生管理の観点からも、十分な加熱を基本とし、容易に加熱できる献立とすることが望ましい。 B 衛生管理については、調理前の手洗いのみを確認すればよい。 C 加熱をする場合には十分に行い、中心温度計で、計測、確認、記録を行う。 D 加熱調理後は、すみやかに(2時間以内)喫食をすることを徹底する。 ① A B C D ○ ○ ○ × ② A B C D ○ × ○ ○ ③ A B C D ○ × × ○ ④ A B C D × ○ × ×
問137 次の文は、疾病および体調不良の子どもへの食事の留意点に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 ① 消化のよいものを与えるとよい ② 野菜スープの上ずみ、みそ汁の上ずみ、重湯などは消化管に対する負担が少ない ③ 肉類は、脂肪の多い牛肉が適している。 ④ 脱水症を予防するために、水分を補給する
問138 次の文は、子どもの食物アレルギーに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 食物アレルギーの有症率は、乳児期が最も低く加齢とともに増加する。 B 乳児の食物アレルギーの新規発症の主要原因物質は、鶏卵、牛乳、大豆である。 C 乳幼児期に食物アレルギーを発症した子どもは、その後、ぜん息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などを高頻度に発症する、いわゆるアレルギーマーチをたどるリスクが高いといわれている。 D 栄養食事指導のポイントの一つとして、必要最小限の食物除去(アレルゲン除去)がある。 ① A B C D ○ × ○ × ② A B C D × ○ × ○ ③ A B C D × ○ × × ④ A B C D × × ○ ○
問139 次の文は、幼児期の間食に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 幼児は胃の容量が小さく消化機能も未熟であり、間食は1日3回の食事では摂りきれないエネルギーや栄養素を補う役割がある。 B 幼児期の間食の量は、1日の摂取エネルギーの 30 〜 40%を目安とするとよい。 C 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)では、「菓子類・嗜好飲料」は、離乳期を完了してから与えるのが望ましいとされている。 D 「平成 27 年度乳幼児栄養調査結果の概要」(厚生労働省)のむし歯の有無別に間食の与え方をみると、「甘いものは少なくしている」と回答した者の割合は、「むし歯なし」に多くみられた。 ① A B C D ○ ○ ○ ○ ② A B C D ○ × ○ ○ ③ A B C D ○ × ○ × ④ A B C D ○ × × ×
問140 次のA〜Dを意味する音楽用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A だんだん強く B 甘くやわらかに C 愛らしく D 少しずつ 【語群】 ア adagio イ amabile ウ poco a poco エ crescendo オ andante カ molto キ decresc. ク dolce ① A B C D ア カ イ オ ② A B C D エ イ ア カ ③ A B C D エ ク イ ウ ④ A B C D キ カ ア ウ
問141 次のコードネームにあてはまる鍵盤の位置として正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ① E7 ア B♭ イ Gm ウ C♯dim ア ② E7 ア B♭ ウ Gm イ C♯dim イ ③ E7 イ B♭ イ Gm ウ C♯dim イ ④ E7 ウ B♭ ア Gm ア C♯dim ウ
問142 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ワルツは、4拍子の曲である。 B カンツォーネは、イタリアのポピュラー・ソングである。 C 声明は「しょうみょう」と読み、日本の仏教音楽の一つである。 D ニ長調の階名「シ」は、音名「ハ」である。 ① A B C D ○ × ○ ○ ② A B C D ○ × × × ③ A B C D × ○ ○ ○ ④ A B C D × ○ ○ ×
問143 次のA〜Dは、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」オ「表現」(イ)「内容」の一部である。【】部分が正しいものを○、誤っているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 生活の中で【美しいものや心を動かす出来事に触れ】、イメージを豊かにする。 B 様々な出来事の中で、感動したことを【伝え合う楽しさを味わう】。 C 【ひとつの素材に深く親しみ】、工夫して遊ぶ。 D かいたり、つくったりすることを楽しみ、【作品を大切にしまう】。 ① A B C D ○ ○ × × ② A B C D ○ × ○ ○ ③ A B C D ○ × ○ × ④ A B C D × ○ × ○
問144 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 H保育所では、子どもの作品発表会の準備をしています。J君(5歳)の描いた遠足の絵を見ながら、主任のZ保育士(以下Z)と新任のG保育士(以下G)が会話をしています。 Z:J君の絵は今回も大胆で面白いですね。暖かい日だったからか、太陽が大きく描かれていますね。 G:本当ですね。太陽に顔も描かれています。 Z:子どもの絵によく見られる表現で、( A )的表現と呼ばれるものです。「ものはすべて生きており、( B )がある。」とする子どもの思考を( C )は( A )的ととらえました。 G:( B )のないものに( B )があるととらえた表現であると、( C )は考えたのですね。 Z:J君だけでなく、他の子ども達も、雲や花に顔を描いていますね。 【設問】 ( A )〜( C )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。 ① A 頭足人 B 形 C ローエンフェルド(Lowenfeld, V.) ② A 展開描法 B 意志 C ローエンフェルド(Lowenfeld, V.) ③ A アニミズム B 意志 C ピアジェ(Piaget, J.) ④ A アニミズム B 形 C フレーベル(Fröbel, F.W.)
問145 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 新任のF保育士(以下F)と主任のV保育士(以下V)が、劇の発表会のための背景画を描きながら会話しています。使用する大きな紙と、描くための「赤」と「青」と「黄」の3色の絵の具が用意されています。 F:木に実っているミカンを描くために、「黄」に( A )を加えて「橙」を作りました。 V:そうですね。いい感じになりましたね。 F:次に、紫色のパンジーを描きたいのですが、「赤」に何色を加えると「紫」になりますか? V:「赤」に( B )を加えていくと「紫」に近い色ができますよ。 F:背景の木々の「緑」は、「青」と( C )を混ぜるとできますね。 V:そうですね。厳密な「緑」にはなりませんが、近い色はできます。色彩理論では、「緑みの青」、「赤紫」、「黄」の3色を「( D )の三原色」と言います。この三原色を用いると、様々な色を作ることができますよ。 【設問】 ( A )〜( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ① A B C D 青 黄 赤 光 ② A B C D 青 青 黄 色料 ③ A B C D 青 黄 赤 色料 ④ A B C D 赤 青 黄 色料
問146 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 K保育所では、保育者向けの講習会を開催しました。講師の先生から、ある描画技法について以下のように説明がありました。 ・ この技法では、まず様々な色のパスを使い、画用紙を塗り分けます。 ・ ここでは大好きな色やあまり使わない色なども使い、自由に塗り分ける楽しさがあります。 ・ その上から黒色のパスを全面に塗り重ねます。 ・ 鮮やかな色を黒色で消してしまうことは、子どもにとって驚きでもあります。 ・ さらにその上から竹ぐしや割り箸などを押し当てて描きます。 ・ 下から鮮やかで様々な色の線が現れ、これもまた驚きです。 ・ 鮮やかな色の線を使い自由に絵を描いたり、花火や昆虫などの表現に応用することもでき、幼児の造形活動でよく用いられています。 【設問】 この技法の呼び名として、正しいものを一つ選びなさい。 ① フロッタージュ ② バチック ③ マーブリング ④ スクラッチ
問147 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 新任のN保育士(以下N)と主任のL保育士(以下L)が、CDとビー玉を使った、手作りコマの相談をしています。 N:CDとCDの穴よりちょっと大きめのビー玉を穴に接着して、手作りコマをつくってみました。 L:コマは子どもたちも大好きなおもちゃの一つですが、手作りしようとするとなかなか難しいですね。 N:このコマは( A )ので、簡単にうまく回るように作れます。 L:そうですね。それと( B )ので、安定して回るのですね。 N:軸となるビー玉に対して、CDの円盤が( C )ので回転が持続することもポイントだと思います。表面に模様を描いたりして、個性を出すこともできます。光っている面を上にしてもきれいです。 L:素材の特徴、動きの原理やポイントなどを考えていくと、色々な形や工夫ができて、新しいおもちゃを作ることができますね。 【設問】 コマの原理から考えて( A )〜( C )にあてはまる記述を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。 【語群】 ア 材料が手に入りやすい イ 重心が高い ウ 素材がプラスチックな エ 大きい オ 軽い カ 軸が中心に固定できる キ 重心が低い ク 薄い ① A B C ア イ オ ② A B C ウ エ ク ③ A B C エ オ ク ④ A B C カ キ エ
問148 次の【事例1】〜【事例4】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例1】 M保育士は、2歳児クラスを担当している。子どもたちは少しずつトイレで排泄することができるようになり、「ひとりでできた!」と生活習慣の自立への自信が育ってきている。Pちゃんは排泄したくなると「おしっこ!」と言ってズボンとおむつを下ろしてもらいトイレに駆けていく。排泄後は、M保育士が他のことに手を取られているとお尻を出したまま遊び始めてしまう。M保育士は、Pちゃんに自分でズボンをはこうとする気持ちが育ってほしいと考え、( A )の絵本の読み聞かせをしてみることにした。 【事例2】 Q保育士は、3歳児クラスを担当している。最近クラスの子ども達は表現遊びに興味をもち、オノマトペや体の動きを使っていろいろな状況を表現して遊んだり、言葉のリズムを楽しんだりしている場面がたくさん見られるようになった。そこで、Q保育士は表現遊びがさらに広がるように( B )の絵本の読み聞かせをしてみることにした。 【事例3】 R保育士は、4歳児クラスを担当している。友だちと一緒に遊ぶ姿が増え、友だち関係も広がってきた。クラスの友だちと一緒に遊ぶことの楽しさをさらに感じてほしいと考えている。そのような時期に( C )の絵本の読み聞かせをしてみた。その後、子ども達の間で「はっぱを入れてください、欲しいものがでてきますよ」という遊びが始まり、生活発表会に向けてみんなで製作するという活動に広がっていった。 【事例4】 S保育士は、5歳児クラスを担当している。来月から難聴のあるTちゃんを受け入れることになった。そこで子どもたちに日々の生活の中で障害のある子どもに対してどのように関わればよいか、考えて行動する態度が育ってほしいと考え、( D )の絵本の読み聞かせを行った。 【設問】 対象児の年齢やねらいを考慮して、( A )〜( D )にあてはまる絵本を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 【語群】 ア 『いっぽんばしわたる』(作 五味太郎 ) イ 『はけたよ はけたよ』(文/神沢利子 絵/西巻茅子 ) ウ 『ぼくのだいじな あおいふね』(画家 ディック=ブルーナ 作者 ピーター=ジョーンズ 訳者 中川健蔵 ) エ 『ぽんたの じどうはんばいき』(作/加藤ますみ 絵/水野二郎 ) ① A B C D ア ウ エ イ ② A B C D イ ア ウ エ ③ A B C D イ ア エ ウ ④ A B C D ウ エ ア イ
問149 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」のケ「言葉による伝え合い」の一部である。 ( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育士等や友達と( A )を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、( B )言葉や表現を身に付け、( C )や考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。 ① A 気持ち B 豊かな C 遊んだこと ② A 心 B 豊かな C 遊んだこと ③ A 気持ち B 正しい C 経験したこと ④ A 心 B 豊かな C 経験したこと
問150 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」のある時期における(1)「基本的事項」の一部である。以下の文を説明したものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 本項の各領域において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留意が必要である。 A この文は、「乳児保育に関わるねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。 B この文は、「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。 C この文は、「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。 ① A B C ○ ○ ○ ② A B C ○ ○ × ③ A B C ○ × × ④ A B C × ○ ○
問151 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」の(1)「全体的な計画の作成」の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場 合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 全体的な計画は、子どもや家庭の状況、地域の実態、( A )などを考慮し、子どもの育ちに関する( B )をもって適切に作成されなければならない。 全体的な計画は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく( C )計画、保健計画、食育計画等を通じて、各保育所が創意工夫して保育できるよう、作成されなければならない。 【語群】 ア 課題 イ 保育時間 ウ 長期的見通し エ 理念 オ 行事 カ 指導 ① A B C ア ウ カ ② A B C ア エ オ ③ A B C イ ア カ ④ A B C イ ウ カ
問152 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 実習生のWさん(学生、女性)は、児童養護施設への実習を控えています。施設実習を行うにあたって、施設について知っておくことが必要であると考え、「児童養護施設運営指針」を読んで事前学習を行いました。 【設問】 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 施設は、社会的養護の地域の拠点として、施設から家庭に戻った子どもへの継続的なフォロー、( A )、社会的養護の下で育った人への自立支援や( B )、地域の子育て家庭への支援など、専門的な地域支援の機能を強化し、総合的な( C )機能を充実していくことが求められる。 ① A 里親支援 B アフターケア C ソーシャルワーク ② A 保護者支援 B アフターケア C ソーシャルワーク ③ A 里親支援 B リービングケア C ソーシャルワーク ④ A 保護者支援 B リービングケア C マネジメント
問153 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 児童発達支援センターで実習をしているUさん(学生、女性)は、軽度の知的障害がある子どもたちのクラスに配属された。子どもたちと音楽にあわせて体を動かす活動をしている際、Yちゃん(5歳、女児)が突然Iくん(5歳、男児)の頭を強くたたき始めた。 【設問】 次の文のうち、実習生UさんのYちゃんへの対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。 ① Yちゃんをさらに興奮させないように、そのまま様子を見る。 ② Iくんの被害を食い止めるために、「私を代わりにたたいて」と伝え、気が済むまでたたかせる。 ③ Yちゃんのたたく行為を制止し、興奮を静めるように努め、興奮が収まった後にYちゃんと一緒に振り返りをする。 ④ Yちゃんのたたく行為を制止し、大きな声で叱り、何が悪かったかを説明させる。