第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験の模試

第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験の模試

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開始時間と現在時間です

試験の説明

社会福祉士試験で合格するためには、満点を獲る必要はありません。合格基準である『総得点150点に対し60%程度の正答(難易度により補正される)、19科目群すべてで最低1問は正解』をクリアすればよいのです。どの科目でもまんべんなく点数を獲れるよう、試験時間内にすべての問題を解けるよう時間配分も大切ですね。解答に時間がかかる場合は、後回しにして次の問題に取り組むとよいでしょう。1問の解答時間目安は約1分30秒です。

第30回 筆記試験の合格基準
合格するには2つの条件を満たす必要があります。
1 総得点150点に対し、得点99点以上
2 「19科目群」すべてで最低1問は正解すること
全150問(1問1点)

第31回試験の合格率は、73.7%

開始時間
現在時間

問1

Aさん(82 歳,女性,要介護 2 )は,夫を 7 年前に看取り,その後は一人暮らしをしている。夜中にトイレに行った時に転倒し,大腿骨頸部を骨折(fracture)して 3 か月入院した。自宅に手すりをつけ,段差をなくす住宅改修をした後,退院した。何かにつかまれば,いすからの立ち上がりや歩行ができる。人と関わるのは苦手なため自宅での生活が中心である。遠方に一人息子が住んでおり,月に 1 度は様子を見に帰ってくる。週 3 回,訪問介護(ホームヘルプサービス)の買物代行や部屋の掃除などの生活援助を利用している。Aさんはできるだけ自分のことは自分で行い,このまま自宅での生活を継続したいと希望している。訪問介護員(ホームヘ
ルパー)が訪問したときに,Aさんは一人暮らしを続けることが不安であると告げた。

Aさんに対する訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として,最も適切なものを 1つ選びなさい。

問2

『夜と霧』や『死と愛』の著作があるフランクルFrankl, V.)が提唱した価値の説明として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問3

Bさん(90 歳,男性)は,介護老人福祉施設に入所することになった。一人暮らしが長かったBさんは,入所当日,人と会話することに戸惑っている様子で,自分から話そうとはしなかった。介護福祉職は,Bさんとコミュニケーションをとるとき,一方的な働きかけにならないように,あいづちを打ちながらBさんの発話を引き出すように心がけた。
このときの介護福祉職の対応の意図に当てはまるものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。

問4

聴覚障害のある利用者と介護福祉職との間での筆談に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問5

家族の機能に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問6

「地域共生社会」が目指すものとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問7

特定非営利活動法人(NPO法人)に関する次の記述のうち,適切なものを
1 つ選びなさい。

問8

「育児・介護休業法」に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

(注)「育児・介護休業法」とは,「育児休業,介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」のことである。

問9

Cさん(71 歳,女性,要介護 1 )は,軽度の認知症(dementia)がある。週1 回通所介護(デイサービス)を利用している。娘が離婚して,常勤で就労するようになり,孫を連れてCさん宅へ転入した。孫が保育所に入所できなかったため,Cさんが日中面倒を見ることになった。そのため,楽しみにしていた通所介護(デイサービス)の利用が困難になり困っているという相談が,指定通所介護事業所のD管理者(介護福祉士)にあった。
D管理者の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問10

労働者災害補償保険制度に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問11

2018 年(平成 30 年)に施行された介護保険制度の改正内容として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問12

2018 年(平成 30 年)に施行された介護保険制度の利用者負担に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問13

2016 年(平成 28 年)の「障害者総合支援法」の改正内容として,適切なものを 1 つ選びなさい。

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問14

障害者を支援する専門職の主たる業務に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問15

Eさん(75 歳)はU事業所の訪問介護(ホームヘルプサービス)とV事業所の通所介護(デイサービス)を利用している。Eさんは通所介護(デイサービス)の職員の対応に不満があり,苦情を申し出たいがどうすればよいかとU事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。
訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問16

社会福祉法人に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問17

 2012 年度(平成 24 年度)「高齢者の健康に関する意識調査結果」(内閣府)の介護を受けたい場所に関する次の選択肢のうち,最も多かったものを 1 つ選びなさい。

問18

社会福祉士及び介護福祉士法における介護福祉士の義務として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問19

茶道の師範だったFさん(87 歳,女性,要介護 3 )は,70 歳の時に夫を亡くし,それ以降は一人暮らしを続けていた。79 歳の頃,定期的に実家を訪ねていた長男が,物忘れが目立つようになった母親に気づいた。精神科を受診したところ,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断された。昨年から小規模多機能型居宅介護を利用しているが,最近は,宿泊サービスの利用が次第に多くなってきている。Fさんは来所しても寝ていることが多く,以前に比べると表情の乏しい時間が増えてきている。

介護福祉職がFさんの生活を支えるための介護として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問20

Gさん(68 歳,女性,要介護 2 )は,小学校の教員として定年まで働いた。Gさんは, 3 年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断された。夫は既に亡くなっており,長男(30 歳)と一緒に暮らしている。週に 2 回通所介護(デイサービス)に通い,レクリエーションでは歌の伴奏をよくしている。その他の日は,近所の人や民生委員,小学校の教え子たちがGさん宅を訪問
し,話し相手になっている。最近,Gさんは食事をとることを忘れていたり,トイレの場所がわからず失敗したりすることが多くなった。

介護福祉職が,Gさんの現状をアセスメント(assessment)した内容と,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の構成要素の組合せとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問21

定期巡回・随時対応型訪問介護看護に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問22

防災に関する次の図記号が意味している内容として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問23

介護福祉職の職務上の倫理に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問24

施設の介護における安全の確保に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問25

介護老人福祉施設の感染対策に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問26

燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))の特徴として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問27

利用者とのコミュニケーションにおいて逆転移が起きている事例に該当するものとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問28

介護福祉職が行う傾聴に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問29

Hさん(75 歳,男性)は,脳伷塞(cerebral infarction)を発症して入院し,後遺症として左
片麻痺が残った。退院後,介護老人保健施設に入所し,在宅復帰を目指してリハビリテーションに取り組んでいる。ある日,HさんはJ介護福祉職に,「リハビリを頑張っているけれど,なかなかうまくいかない。このままで自宅に戻れるようになるのか…」と暗い表情で話しかけてきた。
このときの,Hさんに対するJ介護福祉職の共感的な応答として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問30

Kさん(75 歳,女性)は,小学校教諭を定年退職した後,しばらく趣味やボラン
ティア活動を楽しんでいたが,認知症(dementia)を発症し,介護老人福祉施設に入所した。見当識障害や記憶力低下がみられた。入所後,初めて息子夫婦が面会に来た。Kさんは息子に向かって,「ここで,国語を教えているの」と嬉
うれしそうに語った。息子夫婦は面会を終えて,介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から,「母が,学校で教えていると言った時,どうしたらよいでしょうか」と質問があった。

このときの,息子に対する応答として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問31

Kさん(75 歳,女性)は,小学校教諭を定年退職した後,しばらく趣味やボラン
ティア活動を楽しんでいたが,認知症(dementia)を発症し,介護老人福祉施設に入所した。見当識障害や記憶力低下がみられた。入所後,初めて息子夫婦が面会に来た。Kさんは息子に向かって,「ここで,国語を教えているの」と嬉
うれしそうに語った。息子夫婦は面会を終えて,介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から,「母が,学校で教えていると言った時,どうしたらよいでしょうか」と質問があった。

Kさんの病状は進み,自分から話すことはほとんどなくなり,こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり,という状況になった。このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として,最も適切なものを 1つ選びなさい。

問32

Lさん(30 歳,女性)は,パートタイムで仕事をしながら,自宅で母の介護をしてきた。ある日,母の訪問介護(ホームヘルプサービス)で訪れたM訪問介護員(ホームヘルパー)に対して,Lさんは,「寝ている間に頭の中に機械が埋め込まれて,行動を監視されている」と興奮気味に訴えた。
このときのM訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問33

叙述体を用いて介護記録を作成するときの留意点として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問34

介護福祉職が行う報告の留意点に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問35

下記のマークが表しているものとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問36

Aさん(38 歳)は,共同生活援助(グループホーム)に入居している。料理が得意で,普段はエプロンを身に着けて揚げ物料理をガスコンロで作っている。
防火を意識した調理支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問37

歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)の高齢者の転倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問38

介護福祉職が行う身じたく・整容の支援と使用する道具の組合せとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問39

ベッド上で臥床したままの利用者に行う和式寝衣の交換の介護に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問40

入居施設で生活する利用者が車いすを使用して外出するときに,介護福祉職が計画,準備することとして,最も優先すべきものを 1 つ選びなさい。

問41

選択肢 1 から 4 の順で,ベッドから車いすへ全介助で移乗するときの,利用者の動作と,介護福祉職の身体の使い方の組合せとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問42

Bさん(84 歳,男性)は,生活全般に介護を必要としている。ベッド上に仰臥位でいるBさんは,喘息があり,咳
込みが続き呼吸が苦しくなり,「楽な姿勢にしてほしい」と訴えた。
介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問43

手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の利用者が,歩行時に使用する杖として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問44

身体機能の変化に応じた食事の提供と対応方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

問45

いすに座っている右片麻痺の利用者の食事介護時の留意点として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問46

たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM:Protein Energy Malnutrition)が疑われる状況として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問47

ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問48

長期臥床している高齢者に,ケリーパッドを使用して行うベッド上での洗髪に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問49

皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問50

ベッド上で腰上げが可能な高齢者への,差し込み便器による排泄介護の方法として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問51

Cさん(81 歳,女性)は,介護老人保健施設に入所している。腹圧性尿失禁があり,トイレでの排泄や下着の交換には介護が必要だが,遠慮して下着の交換を申し出ないことがある。食堂で昼食をとっている最中に激しくむせ込んでいたので背中をさすったところ,むせ込みは収まったが失禁をしたらしく,周囲に尿臭が漂った。
このときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問52

数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について,訪問介護員(ホームヘルパー)が入手すべき次の情報のうち,最も緊急度の高いものを 1 つ選びなさい。

問53

調理環境を清潔に保つための方法として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問54

Dさん(84 歳,女性,要介護 3 )は認知症(dementia)があり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。ある日,Dさんが,訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に衣装ケースを開けたところ,防虫剤がなくなっていた。Dさんは,新しいものを補充してほしいと訪問介護員(ホームヘルパー)に依頼したが,防虫剤の種類や名前はわからないという。
この衣装ケースに補充する防虫剤の種類として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問55

利用者から洗濯を依頼された。以下に示す取扱い表示がある場合,乾燥の方法として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問56

杖歩行している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問57

Eさん(78 歳,女性)は,30 年前に夫を亡くした。 姑の介護を 8 年間一人で行い, 1 年前に自宅で看取った。隣県に住む息子に促されて介護付有料老人ホームに入居した。入居して間もないEさん,「何をしてよいかわからない」と日中は部屋で一人で過ごしている。
ホームでの暮らしに戸惑っているEさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問58

介護老人福祉施設で最期まで過ごすことを希望する利用者への対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問59

終末期で終日臥床している利用者への便秘予防の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問60

Fさん(80 歳,女性)は,認知症(dementia)で高齢者施設に 10 年間入所していたが,死去した。夫(85 歳)はFさんが入所中,毎日面会して,Fさんと共通
の趣味である詩吟を楽しみ,時間を共に過ごしていた。
夫はFさんが亡くなって 1 週間後,施設にお礼に訪れて,「毎日通うのは大変だったが,今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。
Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問61

介護過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問62

利用者の情報収集における留意点として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問63

生活課題の優先順位を決定する上で,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問64

介護計画を実施するときの留意点として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問65

Gさん(79 歳,男性)は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。短期目標を「なじみの店で買物ができる( 2 か月)」として,月 3 回の買物を計画し実施した。初回は順調であったが, 2 回目にレジで後ろに並ぶ人から,「遅い,早くして」と言われて,H介護福祉職が支払った。GさんはH介護福祉職に,「ほしい物を選んでも,自分で支払わないと買った気にならん」と言い,その後,楽しみにしていた買物に行かなくなった。
ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づいて介護計画の内容を見直すにあたり,最も配慮すべき構成要素を 1 つ選びなさい。

問66

〔事 例〕
Jさん(71 歳,男性)は 20 歳から造園業を営んでいた。 2 か月前に脚立から転落して,右
大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)で入院した。骨折部位は順調に回復し,下肢機能訓練により杖歩行も可能であると診断されている。しかし,訓練への参加は消極的であり,入院中は車いすで過ごしていた。退院後は自宅で過ごしたいという希望から,下肢筋力に対する機能訓練で 5 日前に介護老人保健施設に入所した。
入所後のJさんは,日中のほとんどをベッド上でテレビを見て過ごしている。排泄に関する移乗を依頼する以外に職員に話しかけることはなく,食事をしていても他者との会話はみられない。Jさんの表情が穏やかなときに歩行訓練に参加を促すが,「ああ,うん…」と言うだけで訓練に参加していない。
面会に来た妻によると,Jさんは,「施設で訓練しても歩けるようになるはずはない」と話していたということだった。また,妻は,「仕事が大好きで,仕事ができないことに相当落ち込んでいるようだ」と話した。

Jさんに対する長期目標の方向性として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問67

〔事 例〕
Jさん(71 歳,男性)は 20 歳から造園業を営んでいた。 2 か月前に脚立から転落して,右
大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)で入院した。骨折部位は順調に回復し,下肢機能訓練により杖歩行も可能であると診断されている。しかし,訓練への参加は消極的であり,入院中は車いすで過ごしていた。退院後は自宅で過ごしたいという希望から,下肢筋力に対する機能訓練で 5 日前に介護老人保健施設に入所した。
入所後のJさんは,日中のほとんどをベッド上でテレビを見て過ごしている。排泄に関する移乗を依頼する以外に職員に話しかけることはなく,食事をしていても他者との会話はみられない。Jさんの表情が穏やかなときに歩行訓練に参加を促すが,「ああ,うん…」と言うだけで訓練に参加していない。
面会に来た妻によると,Jさんは,「施設で訓練しても歩けるようになるはずはない」と話していたということだった。また,妻は,「仕事が大好きで,仕事ができないことに相当落ち込んでいるようだ」と話した。

在宅復帰を目指すJさんに対する短期目標を,「外出することができる(1週間)」とした。短期目標に基づく支援内容として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問68

Kさん(82 歳,女性)は,身寄りがなく自宅で一人暮らしをしている。週 1回利用している通所介護(デイサービス)で送迎を担当しているL介護福祉職は,Kさんから,「この間,いつもより膝の痛みが強くなって玄関で立てなくなった。ちょうど民生委員さんが来てくれて,一緒に受診して痛みは治まったの。医師から膝は痛むことがあるが生活に支障はないと言われたけど,いつまでこの家にいられるかしら」と打ち明けられた。その日の夕方,自宅へ送った時にKさんは,「施設の生活はにぎやかで,さぞ楽しいでしょうね」と話して,涙ぐんだ。発言を受けて,その場で本人の同意を取り,翌日,事業所内のカンファレンス(conference)が行われた。
L介護福祉職が話す内容として,最も優先すべきものを 1 つ選びなさい。

問69

乳幼児の標準的な心身の発達に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問70

高齢者に対する次の見方のうち,エイジズム(ageism)に該当するものを1つ選びなさい。

問71

加齢に伴う身体機能の変化として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問72

尿失禁に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問73

Aさん(95 歳,女性,要介護 3 )は,介護老人福祉施設に入所して 6 か月になる。入所間もない頃は,「買物に行きたい」「友達に会いに行きたい」と,いろいろ介護福祉職に要望したが,それらの要望には応えてもらえなかった。現在Aさんは,認知機能障害はなく,身体的にも大きな変化や異常は認められない。しかし,ほとんどの時間をベッドで過ごしていて,「どこか行きたいところはないですか」と介護福祉職が聞いても,「ない」と答えるだけである。
Aさんの現在の状態を説明するものとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問74

高齢者の疾患と治療に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問75

高齢者の便秘に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問76

Bさん(68 歳,女性)は, 3 か月前から,自宅の階段を昇り降りするときに,両膝の痛みが強くなってきた。整形外科を受診したところ,変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断された。Bさんの身長は 153 cm,体重は 75 kg である。
Bさんの日常生活の留意点として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問77

図は,2016 年(平成 28 年)「国民生活基礎調査」(厚生労働省)を基に,介護保険制度における要介護者と要支援者の介護が必要となった主な原因の構成割合を作図したものである。

AからEには,
・「関節疾患(joint disease)」
・「高齢による衰弱」
・「骨折(fracture)・転倒」
・「認知症(dementia)」
・「脳血管疾患(cerebrovascular disease)(脳卒中(stroke))」
のいずれかが該当する。

「認知症(dementia)」に該当するものとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問78

認知症(dementia)の人を支援する施策に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問79

加齢による物忘れと比べたときの,認知症(dementia)による物忘れの特徴として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問80

認知機能障害に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問81

軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問82

抗認知症薬に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問83

認知症(dementia)の原因となる疾患と,特徴的な行動・心理症状(BPSD)の組合せとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

問84

重度の認知症高齢者の胃ろう栄養法に関する支援として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問85

認知症(dementia)の母親を献身的に介護している息子が,母親に怒鳴られてたたきそうになった。それを見ていた介護福祉職の息子への対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問86

ノーマライゼーション(normalization)の理念を 8 つの原理にまとめた人物として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問87

世界保健機関(WHO)によるリハビリテーションの定義で,「利き手の交換」が該当するものとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

問88

対麻痺を生じる疾患として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問89

統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問90

知的障害の特徴に関する記述として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問91

発達障害者が一般就労に向けて利用するサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問92

網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)の初期の症状として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問93

上田敏による障害受容のステージ理論の 5 つの心理過程のうち,最初の段階として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問94

関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の日常生活上の留意点として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問95

右利きのCさん(73 歳,男性)は脳伷塞(cerebral infarction)を発症して,回復期リハビリテーション病棟に入院中である。左片麻痺のため,歩行は困難である。他の患者とも交流せず,病室に閉じこもりがちであったため,多職種チームによるカンファレンス(conference)が開かれた。
現時点のCさんへの対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問96

ライチャード(Reichard, S.)による老年期の性格類型において,円熟型に該当するものとして,適切なものを 1 つ選びなさい。

問97

臓器とその機能の組合せとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問98

唾液腺と唾液に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問99

良肢位に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問100

胃ろうに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問101

Dさん(75 歳,女性)は,介護老人福祉施設に入所している。糖尿病(diabetes mellitus)があり,インスリン療法を受けている。 2 日前から風邪をひいて,食事量が普段の半分程度に減っていたが,医師の指示どおりインスリン注射を継続していた。介護福祉職が朝食をDさんに渡そうとしたところ,顔色が悪く,「胸がどきどきして,ふわふわする」と話し,額には汗が見られた。
考えられるDさんの状態として,ただちに医療職に相談しなければならないものを 1 つ選びなさい。

問102

皮膚の乾燥に伴うかゆみに関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問103

入浴介護に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問104

排便の仕組みに関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問105

睡眠に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問106

睡眠に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問107

Eさん(75 歳,男性)は, 2 年前に肺がん(lung cancer)と診断されて,抗がん剤治療を受けていたが,効果がなく 1 か月前に治療を中止した。その後,日常生活に支援が必要となり,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。訪問介護員(ホームヘルパー)は初回訪問を終えて帰ろうとした時に,いきなりEさんから,「もう来なくてもいい」と厳しい口調で言われた。また,「どうして私だけが,がん(cancer)にならなければならないのか」という言葉も聞かれた。
Eさんの心理状態について,キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)が提唱した心理過程の段階として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問108

次のうち,スタンダードプリコーション(standard precautions:標準予防策)において,感染する危険性のあるものとして取り扱う対象を 1 つ選びなさい。

問109

喀痰吸引の実施が必要と判断された利用者に対して,喀痰吸引を行うことに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問110

気管切開をして人工呼吸器を使用している人の喀痰吸引に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問111

胃ろうによる経管栄養の実施手順として,栄養剤を利用者のところに運んだ後の最初の行為として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問112

イルリガートル(注入ボトル)を用いた経鼻経管栄養に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問113

〔事 例〕
Fさん(78 歳,男性)は,妻(75 歳)と二人で暮らしていた。 1 か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で入院して,左半身の不全麻痺がある。立ち上がりや歩行に介助が必要なため,杖や手すりを使用した歩行訓練をして,杖歩行が可能になった。病院のソーシャルワーカーの勧めで,Fさんは介護保険の申請をして結果を待っていた。
ある日,「医師から退院の許可が出た」と,妻から介護支援専門員(ケアマネジャー)に連絡があった。介護支援専門員(ケアマネジャー)は,「Fさんの退院後の在宅サービスを検討したいので病院に集まってほしい」と,在宅支援の関係者に会議への参加を依頼した。訪問介護員(ホームヘルパー)は,ケアプランの検討のために病院に行って,会議に参加した。会議には,主治医,病棟看護師,理学療法士も参加した。トイレで転ぶのではないかというFさんの心配について話し合った結果,トイレに手すりが必要だということになった。また,左足指に白癬(tinea)があり,薬が処方されていることも確認された。

介護支援専門員(ケアマネジャー)が招集した会議として,正しいものを 1つ選びなさい。

問114

〔事 例〕
Fさん(78 歳,男性)は,妻(75 歳)と二人で暮らしていた。 1 か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で入院して,左半身の不全麻痺がある。立ち上がりや歩行に介助が必要なため,杖や手すりを使用した歩行訓練をして,杖歩行が可能になった。病院のソーシャルワーカーの勧めで,Fさんは介護保険の申請をして結果を待っていた。
ある日,「医師から退院の許可が出た」と,妻から介護支援専門員(ケアマネジャー)に連絡があった。介護支援専門員(ケアマネジャー)は,「Fさんの退院後の在宅サービスを検討したいので病院に集まってほしい」と,在宅支援の関係者に会議への参加を依頼した。訪問介護員(ホームヘルパー)は,ケアプランの検討のために病院に行って,会議に参加した。会議には,主治医,病棟看護師,理学療法士も参加した。トイレで転ぶのではないかというFさんの心配について話し合った結果,トイレに手すりが必要だということになった。また,左足指に白癬(tinea)があり,薬が処方されていることも確認された。

図はFさん宅のトイレである。
手すりを設置する位置として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問115

〔事 例〕
Fさん(78 歳,男性)は,妻(75 歳)と二人で暮らしていた。 1 か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で入院して,左半身の不全麻痺がある。立ち上がりや歩行に介助が必要なため,杖や手すりを使用した歩行訓練をして,杖歩行が可能になった。病院のソーシャルワーカーの勧めで,Fさんは介護保険の申請をして結果を待っていた。
ある日,「医師から退院の許可が出た」と,妻から介護支援専門員(ケアマネジャー)に連絡があった。介護支援専門員(ケアマネジャー)は,「Fさんの退院後の在宅サービスを検討したいので病院に集まってほしい」と,在宅支援の関係者に会議への参加を依頼した。訪問介護員(ホームヘルパー)は,ケアプランの検討のために病院に行って,会議に参加した。会議には,主治医,病棟看護師,理学療法士も参加した。トイレで転ぶのではないかというFさんの心配について話し合った結果,トイレに手すりが必要だということになった。また,左足指に白癬(tinea)があり,薬が処方されていることも確認された。

訪問介護員(ホームヘルパー)が,自宅に戻ったFさんの皮膚疾患に関する日常生活上の留意点を妻に指導する内容として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問116

〔事 例〕
Gさん(84 歳,女性)は, 8 年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。
Gさんは,「自分のことは,自分でやりたい」といつも話しており,毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。しかし,最近は,足がすくんだようになり,始めの一歩をうまく出せず,歩行に不安を抱えるようになった。Gさんは,物忘れなどの症状が以前からみられていたこと,また他の症状もみられるようになったことから,医師の診察を受けたところ,レビー小体型認知症(dementiawith Lewy bodies)と診断された。
Gさんは,居室の前にあるトイレに行くとき,転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は,N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて,本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。

Gさんが診察を受けるきっかけとなった他の症状とは,発症した認知症(dementia)の特徴的な症状の一つである。他の症状に該当するものとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問117

〔事 例〕
Gさん(84 歳,女性)は, 8 年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。
Gさんは,「自分のことは,自分でやりたい」といつも話しており,毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。しかし,最近は,足がすくんだようになり,始めの一歩をうまく出せず,歩行に不安を抱えるようになった。Gさんは,物忘れなどの症状が以前からみられていたこと,また他の症状もみられるようになったことから,医師の診察を受けたところ,レビー小体型認知症(dementiawith Lewy bodies)と診断された。
Gさんは,居室の前にあるトイレに行くとき,転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は,N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて,本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。

Gさんの移動に関する支援として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問118

〔事 例〕
Gさん(84 歳,女性)は, 8 年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。
Gさんは,「自分のことは,自分でやりたい」といつも話しており,毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。しかし,最近は,足がすくんだようになり,始めの一歩をうまく出せず,歩行に不安を抱えるようになった。Gさんは,物忘れなどの症状が以前からみられていたこと,また他の症状もみられるようになったことから,医師の診察を受けたところ,レビー小体型認知症(dementiawith Lewy bodies)と診断された。
Gさんは,居室の前にあるトイレに行くとき,転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は,N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて,本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。

Gさんの意向を踏まえた介護保険サービスとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問119

〔事 例〕
Hさん(26 歳,女性)は,腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺の障害があり,車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして,休日は,友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。
Hさんは,こだわりや責任感が強く真面目で,悩みごとを打ち明けられない性格であった。
ある日,友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると,「食事が喉を通らず,頭痛や思考力低下があり,寝つきは良いが,すぐに目が覚めて眠れず,仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果,Hさんはうつ病(depression)と診断された。
その後,治療を受けながら仕事を続けていたが,激しい動悸,息苦しさ,めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり,仕事を休職して治療に専念することにした。

Hさんの睡眠障害として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問120

〔事 例〕
Hさん(26 歳,女性)は,腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺の障害があり,車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして,休日は,友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。
Hさんは,こだわりや責任感が強く真面目で,悩みごとを打ち明けられない性格であった。
ある日,友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると,「食事が喉を通らず,頭痛や思考力低下があり,寝つきは良いが,すぐに目が覚めて眠れず,仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果,Hさんはうつ病(depression)と診断された。
その後,治療を受けながら仕事を続けていたが,激しい動悸,息苦しさ,めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり,仕事を休職して治療に専念することにした。

Hさんの食欲不振や睡眠障害は改善せず,日常生活に介護が必要になり居宅介護を利用し始めた。半年ほど経過した頃,「早く良くなりたい」と介護福祉職に話した。
介護福祉職が,Hさんのつらい思いを受容した上でかける言葉として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問121

〔事 例〕
Hさん(26 歳,女性)は,腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺の障害があり,車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして,休日は,友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。
Hさんは,こだわりや責任感が強く真面目で,悩みごとを打ち明けられない性格であった。
ある日,友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると,「食事が喉を通らず,頭痛や思考力低下があり,寝つきは良いが,すぐに目が覚めて眠れず,仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果,Hさんはうつ病(depression)と診断された。
その後,治療を受けながら仕事を続けていたが,激しい動悸,息苦しさ,めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり,仕事を休職して治療に専念することにした。

Hさんは仕事を休職して治療に専念した結果,趣味のスキューバダイビン
グが楽しめるまでに回復した。介護福祉職に,「仕事に復帰しようと思っている」と話した。
介護福祉職が紹介するサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問122

〔事 例〕
Jさん(女性)は,介護福祉士養成施設の学生である。Jさんは,希望していた障害児入所施設で実習をすることになった。この実習では,障害特性を理解して,介護実践の在り方を学ぶだけではなく,個別支援計画(介護計画)作成と実施,評価までの介護過程の展開を学ぶことになっていた。
Jさんは,対象となる利用者としてK君(15 歳,男性)を担当することになった。
K君は重度の脳性麻痺(cerebral palsy)がある。K君が 2 歳の時に両親は離婚して,母親が一人でK君を育てていた。母子の生活は困窮していた。K君が 9 歳の時に,母親はK君を施設に入所させることを希望し,この施設に入所することになった。現在K君は,言語による意思の疎通は困難であり,座位が保持できる程度である。また,てんかん(epilepsy)の発作(強直間代発作)が時々みられるが,重積発作ではない。

K君が入所している施設の根拠となる法律として,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援す
るための法律」のことである。

問123

〔事 例〕
Jさん(女性)は,介護福祉士養成施設の学生である。Jさんは,希望していた障害児入所施設で実習をすることになった。この実習では,障害特性を理解して,介護実践の在り方を学ぶだけではなく,個別支援計画(介護計画)作成と実施,評価までの介護過程の展開を学ぶことになっていた。
Jさんは,対象となる利用者としてK君(15 歳,男性)を担当することになった。
K君は重度の脳性麻痺(cerebral palsy)がある。K君が 2 歳の時に両親は離婚して,母親が一人でK君を育てていた。母子の生活は困窮していた。K君が 9 歳の時に,母親はK君を施設に入所させることを希望し,この施設に入所することになった。現在K君は,言語による意思の疎通は困難であり,座位が保持できる程度である。また,てんかん(epilepsy)の発作(強直間代発作)が時々みられるが,重積発作ではない。

Jさんは,K君の支援計画作成に責任を持つ職員に計画作成の注意点などを聞きたいと,実習指導者に相談した。
K君の支援計画作成に責任を持つ職員として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問124

〔事 例〕
Jさん(女性)は,介護福祉士養成施設の学生である。Jさんは,希望していた障害児入所施設で実習をすることになった。この実習では,障害特性を理解して,介護実践の在り方を学ぶだけではなく,個別支援計画(介護計画)作成と実施,評価までの介護過程の展開を学ぶことになっていた。
Jさんは,対象となる利用者としてK君(15 歳,男性)を担当することになった。
K君は重度の脳性麻痺(cerebral palsy)がある。K君が 2 歳の時に両親は離婚して,母親が一人でK君を育てていた。母子の生活は困窮していた。K君が 9 歳の時に,母親はK君を施設に入所させることを希望し,この施設に入所することになった。現在K君は,言語による意思の疎通は困難であり,座位が保持できる程度である。また,てんかん(epilepsy)の発作(強直間代発作)が時々みられるが,重積発作ではない。

Jさんは,K君の支援計画作成に責任を持つ職員に計画作成の注意点などを聞きたいと,実習指導者に相談した。
K君の支援計画作成に責任を持つ職員として,正しいものを 1 つ選びなさい。