20回(平成29年度)精神保健福祉士国家試験の模試

20回(平成29年度)精神保健福祉士国家試験の模試

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試験の説明

厚生労働省の外郭団体、財団法人社会福祉振興・試験センターが毎年1月下旬に実施している国家試験。

試験科目(第21回)(16科目群)
1)精神疾患とその治療
2)精神保健の課題と支援
3)精神保健福祉相談援助の基盤
4)精神保健福祉の理論と相談援助の展開
5)精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム
6)人体の構造と機能及び疾病
7)心理学理論と心理的支援
8)社会理論と社会システム
9)現代社会と福祉
10)地域福祉の理論と方法
11)福祉行財政と福祉計画
12)社会保障
13)障害者に対する支援と障害者自立支援制度
14)低所得者に対する支援と生活保護制度
15)保健医療サービス
16)権利擁護と成年後見制度

開始時間
現在時間

問1

中枢神経とその機能に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問2

次のうち,気分障害よりも統合失調症が強く疑われる症状として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問3

次のうち,アルコール依存症の離脱症状として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問4

患者の訴えと精神症状に関する次の記述のうち,正しいものを 2 つ選びなさい。

1 「ある時点から後のことを思い出せない」との訴えは,前向健忘である。
2 「壁に掛けた着物が人間に見える」との訴えは,幻覚である。
3 「頭の中に他人の考えを吹き込まれる」との訴えは,考想伝播である。
4 「不合理とは考えるが,否定すると不安になる」との訴えは,強迫観念である。
5 「人前では手が震えて字が書けなくなる」との訴えは,精神運動制止である。

問5

次のうち, 1 日の中で症状が顕著に変動することが特徴である精神疾患として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問6

次の記述のうち,患者と初めて面接を行うときの対応として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問7

次のうち,認知症のスクリーニングに有用な心理検査として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問8

次のうち,洞察的精神療法として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問9

次の記述のうち,精神科病院に入院中の者を隔離する場合の処遇の基準として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問10

「医療観察法」に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問11

次のうち,国際生活機能分類(ICF)でいう心身機能の改善に焦点を当てたものとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問12

精神保健の三つの側面のうち,積極的精神保健の活動として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問13

がん患者の支援に関連する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問14

いじめ防止対策推進法に関する次の記述のうち,正しいものを 2 つ選びなさい。

1 学校外で生じた児童生徒同士のトラブルも,いじめに該当することがある。
2 背景にいじめが疑われる自殺が生じた場合の調査についての規定がある。
3 児童生徒から教員に対して向けられる暴力の防止についての規定がある。
4 学校長に対する罰則の規定がある。
5 インターネット上に書き込まれた悪口は,いじめの定義から除外されている。

問15

次の記述のうち,労働者の精神保健の現状として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問16

依存症対策における精神保健福祉士の支援に関する次の記述のうち,適切なものを 2 つ選びなさい。

1 治療については,自己コントロールが困難であるため,専門医療機関での入院治療を優先する。
2 「依存症は本人の意志の弱さに起因するものである」という理解を,広く普及することが求められている。
3 本人に治療意欲がなくても,過度に突き放すのではなく,治療意欲を高めるようにする。
4 精神医学的な知識や問題解決に向けた面接技術に加え,社会資源を活用又は開発し,調整することも必要とされる。
5 家族相談は,依存症者本人の同意を得てから開始する。

問17

次のうち,精神保健福祉に関係する法律とその規定に関する組合せとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)
1「精神保健福祉法」とは,「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。
2「医療観察法」とは,「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。

問18

精神保健福祉活動を行っている民間団体に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問19

DALY(障害調整生命年)に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問20

次の記述のうち,職場のメンタルヘルスに関して,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)「男女雇用機会均等法」とは,「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」のことである。

問21

次の記述のうち,精神保健福祉士法に規定されている精神保健福祉士の業務に関するものとして,正しいものを 2 つ選びなさい。

1 助言,指示,日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行う。
2 資質向上のため,厚生労働省令で定められている研修の受講義務がある。
3 職を辞した後も, 5 年の秘密保持義務がある。
4 常にその者の立場に立って,誠実にその業務を行わなければならない。
5 精神保健福祉士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。

問22

次の記述のうち,国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領の「倫理基準」に関するものとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問23

次のうち,最も早く設立された社会福祉に関する職能団体として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問24

次の記述のうち,ソーシャルワークにおけるストレングスの説明として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問25

次の記述のうち,ソーシャルワーク理論とその代表的な人物として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問26

次の記述のうち,精神保健福祉士の行うマクロ領域のソーシャルワーク実践として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問27

次の記述のうち,法に規定されている専門職の業務として,正しいものを1 つ選びなさい。

問28

N市にある精神科病院の相談室に勤務するA精神保健福祉士は,単身生活をしているBさんから,「もう病院には通えないよ。どうしよう」という相談を受けた。理由は,Bさんが通院に利用しているバス路線が廃止になることであった。病院デイケアのスタッフからも,バス路線廃止後のプログラム参加について,メンバーから不安が上がっていることを聞いた。また,外来患者以外にも,通学や買物に困る住民が多く,その対応を地域で話し合っているとのことだった。そこで,A精神保健福祉士は住民やメンバーと共に,通院や日常生活に支障が出ることをN市に訴え,路線の存続を求めた。

次のうち,A精神保健福祉士が行った権利擁護の活動として,正しいものを 2 つ選びなさい。

1 クラスアドボカシー
2 ケースアドボカシー
3 シチズンアドボカシー
4 セルフアドボカシー
5 リーガルアドボカシー

問29

病院で,新たに就労支援を目的としたデイケアを立ち上げることとなった。C精神保健福祉士を主任とし,就労支援に関わる新たなスタッフが決まり,立ち上げのための会議を開いた。初めに,それぞれが情報共有を行い,次の段階では,ゴール設定とそれに伴う役割を確認し,SSTを中心としたプログラムが開始された。しかし,初回のプログラムが終了した際に,D看護師から,「この就労支援のSSTでは,就労場面での練習より先に生活面の改善から始めた方がよい。練習課題の設定について会議を開いてほしい」と要望があった。これを受けて,C精神保健福祉士は会議を開催することとした。

次のうち,この時点のチームビルディングの段階として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問30

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
----------------------------
E養護教諭は,Fさん(中学 1 年生,女性)から,入学当初より自傷行為についての相談を受けていた。ある日,Fさんから,「同級生たちからひどい言葉を浴びせられる。自分の性別のせいだ」と話をされた。性別への違和感の訴えは初めてで,これまでの相談の様子と異なることに気付いたE養護教諭は,性自認に課題がある人への支援経験が豊富な,スクールソーシャルワーカーのGさん(精神保健福祉士)に会ってみることをFさんに勧めた。Fさんの了解が得られたことから,E養護教諭はGさんに相談の予約をした。約束した日に,緊張した面持ちのFさんは,Gさんの下を訪れた。自己紹介の後,世間話をして,Fさんの緊張も解けた頃,Gさんが語りかけた。
----------------------------
Fさんは長い沈黙の後,「自分の性別に違和感があり,そのことをただ一人の親友に言ってみたが,それ以後,親友の態度がよそよそしくなってしまった」と話し始めた。さらに,「このままだと居場所がない」,「性別によって押しつけられた役割には納得がいかない」と続け,これからは男性として生活をしたいという願いを語った。そして,「家族は気が付いていると思うが,きちんと話をしてみたい」と述べる一方で,「学校では,一人ぼっちでつらい」と話した。肩を落とし涙ぐむFさんに,Gさんは,「親友にあなたのことを分かってもらい,今までどおり接してほしいのですね」と伝えた。

後日,Gさんは,家族同伴面接を行い,自分の性別の違和感について理解してほしいというFさんの気持ちを家族に伝え,専門の医療機関の受診を勧めた。その後,性同一性障害(疑い)と診断を受け,カウンセリングが開始されることになった。しばらくして,Fさんと家族から学級担任に,Fさんが自認する性で生活をしてみたいという申出があり,Gさんの協力の下,E養護教諭を中心に支援チームが作られ,修学を継続する環境調整が始まることになった。



次の記述のうち,GさんがFさんに対して語りかけた言葉として,適切なものを 2 つ選びなさい。
1 「友人関係で悩んできたと聞いています。よろしければ少しお話ししてくれますか」
2 「自傷行為のこと

問31

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
E養護教諭は,Fさん(中学 1 年生,女性)から,入学当初より自傷行為についての相談を受けていた。ある日,Fさんから,「同級生たちからひどい言葉を浴びせられる。自分の性別のせいだ」と話をされた。性別への違和感の訴えは初めてで,これまでの相談の様子と異なることに気付いたE養護教諭は,性自認に課題がある人への支援経験が豊富な,スクールソーシャルワーカーのGさん(精神保健福祉士)に会ってみることをFさんに勧めた。Fさんの了解が得られたことから,E養護教諭はGさんに相談の予約をした。約束した日に,緊張した面持ちのFさんは,Gさんの下を訪れた。自己紹介の後,世間話をして,Fさんの緊張も解けた頃,Gさんが語りかけた。
----------------------------
Fさんは長い沈黙の後,「自分の性別に違和感があり,そのことをただ一人の親友に言ってみたが,それ以後,親友の態度がよそよそしくなってしまった」と話し始めた。さらに,「このままだと居場所がない」,「性別によって押しつけられた役割には納得がいかない」と続け,これからは男性として生活をしたいという願いを語った。そして,「家族は気が付いていると思うが,きちんと話をしてみたい」と述べる一方で,「学校では,一人ぼっちでつらい」と話した。肩を落とし涙ぐむFさんに,Gさんは,「親友にあなたのことを分かってもらい,今までどおり接してほしいのですね」と伝えた。
----------------------------
後日,Gさんは,家族同伴面接を行い,自分の性別の違和感について理解してほしいというFさんの気持ちを家族に伝え,専門の医療機関の受診を勧めた。その後,性同一性障害(疑い)と診断を受け,カウンセリングが開始されることになった。しばらくして,Fさんと家族から学級担任に,Fさんが自認する性で生活をしてみたいという申出があり,Gさんの協力の下,E養護教諭を中心に支援チームが作られ,修学を継続する環境調整が始まることになった。



次のうち,Gさんが用いた技法として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問32

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
E養護教諭は,Fさん(中学 1 年生,女性)から,入学当初より自傷行為についての相談を受けていた。ある日,Fさんから,「同級生たちからひどい言葉を浴びせられる。自分の性別のせいだ」と話をされた。性別への違和感の訴えは初めてで,これまでの相談の様子と異なることに気付いたE養護教諭は,性自認に課題がある人への支援経験が豊富な,スクールソーシャルワーカーのGさん(精神保健福祉士)に会ってみることをFさんに勧めた。Fさんの了解が得られたことから,E養護教諭はGさんに相談の予約をした。約束した日に,緊張した面持ちのFさんは,Gさんの下を訪れた。自己紹介の後,世間話をして,Fさんの緊張も解けた頃,Gさんが語りかけた。

Fさんは長い沈黙の後,「自分の性別に違和感があり,そのことをただ一人の親友に言ってみたが,それ以後,親友の態度がよそよそしくなってしまった」と話し始めた。さらに,「このままだと居場所がない」,「性別によって押しつけられた役割には納得がいかない」と続け,これからは男性として生活をしたいという願いを語った。そして,「家族は気が付いていると思うが,きちんと話をしてみたい」と述べる一方で,「学校では,一人ぼっちでつらい」と話した。肩を落とし涙ぐむFさんに,Gさんは,「親友にあなたのことを分かってもらい,今までどおり接してほしいのですね」と伝えた。
----------------------------
後日,Gさんは,家族同伴面接を行い,自分の性別の違和感について理解してほしいというFさんの気持ちを家族に伝え,専門の医療機関の受診を勧めた。その後,性同一性障害(疑い)と診断を受け,カウンセリングが開始されることになった。しばらくして,Fさんと家族から学級担任に,Fさんが自認する性で生活をしてみたいという申出があり,Gさんの協力の下,E養護教諭を中心に支援チームが作られ,修学を継続する環境調整が始まることになった。
----------------------------


次の記述のうち,この時点で支援チームが行うこととして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問33

次の事例を読んで,----内の記述について答えなさい。
〔事 例〕
-----------------------
Hさん(22 歳,精神保健福祉士)は大学を卒業し, 4 月から精神科病院に勤務している。就職後 3 か月間,各病棟での研修と各職種からの説明を受けることによって,病棟機能とその役割,各職種の業務を知り,病院組織についての理解が進んだ。その後,相談室主任であるJさん(42 歳,精神保健福祉士)担当の病棟に配属され,分からないことがあると尋ねることができ,少しずつではあるが業務が行えるようになってきた。
-----------------------
半年が経過し,相談業務を自分なりにできると感じ始めていたHさんは,ある日,担当しているKさん(48 歳,統合失調症)と退院後の生活について面接をした。しかし,その面接でKさんを怒らせてしまい,そのことをJさんに相談した。Jさんからは,Kさんとの面接をどのように進めてきたか尋ねられた。HさんはKさんが失敗しないために,本人に適していると考えたサービスを利用するように説得しようとしたと話した。それを聞いたJさんは,Hさんが精神保健福祉士として専門的な動きができていないと感じ,スーパービジョンへの参加を提案した。Hさんがスーパービジョンに参加すると,固定的なスーパーバイザーを置かず,数名の精神保健福祉士がスーパーバイザーとスーパーバイジーの両方の役割を行いながら,精神保健福祉士が持つべき支援の視点や,精神保健福祉士としての価値について意見を出し合い検討されていた。

スーパービジョンの参加者が,職能団体主催の様々な研修を受講していることを知ったHさんは,それまで積極的にはなれなかった研修会への参加を考えるようになった。実際に参加してみると,様々な領域で働く精神保健福祉士の話を聞くことができ,新たな知見も広がった。その後も,開催される研修会に積極的に参加したHさんは,ある日,Kさんとの面接が終わった帰り際に,「しっかり話を聞いてもらえてよかった」と声を掛けられた。その言葉を聞き,研修に参加し,学び続けることの重要性を改めて認識した。


次のうち,Hさんの成長を促したものを表す用語(略語)として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問34

次の事例を読んで,----内の記述について答えなさい。
〔事 例〕

Hさん(22 歳,精神保健福祉士)は大学を卒業し, 4 月から精神科病院に勤務している。就職後 3 か月間,各病棟での研修と各職種からの説明を受けることによって,病棟機能とその役割,各職種の業務を知り,病院組織についての理解が進んだ。その後,相談室主任であるJさん(42 歳,精神保健福祉士)担当の病棟に配属され,分からないことがあると尋ねることができ,少しずつではあるが業務が行えるようになってきた。
-----------------------
半年が経過し,相談業務を自分なりにできると感じ始めていたHさんは,ある日,担当しているKさん(48 歳,統合失調症)と退院後の生活について面接をした。しかし,その面接でKさんを怒らせてしまい,そのことをJさんに相談した。Jさんからは,Kさんとの面接をどのように進めてきたか尋ねられた。HさんはKさんが失敗しないために,本人に適していると考えたサービスを利用するように説得しようとしたと話した。それを聞いたJさんは,Hさんが精神保健福祉士として専門的な動きができていないと感じ,スーパービジョンへの参加を提案した。Hさんがスーパービジョンに参加すると,固定的なスーパーバイザーを置かず,数名の精神保健福祉士がスーパーバイザーとスーパーバイジーの両方の役割を行いながら,精神保健福祉士が持つべき支援の視点や,精神保健福祉士としての価値について意見を出し合い検討されていた。
-----------------------
スーパービジョンの参加者が,職能団体主催の様々な研修を受講していることを知ったHさんは,それまで積極的にはなれなかった研修会への参加を考えるようになった。実際に参加してみると,様々な領域で働く精神保健福祉士の話を聞くことができ,新たな知見も広がった。その後も,開催される研修会に積極的に参加したHさんは,ある日,Kさんとの面接が終わった帰り際に,「しっかり話を聞いてもらえてよかった」と声を掛けられた。その言葉を聞き,研修に参加し,学び続けることの重要性を改めて認識した。


次のうち,Hさんが参加したスーパービジョンとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問35

次の事例を読んで,----内の記述について答えなさい。
〔事 例〕

Hさん(22 歳,精神保健福祉士)は大学を卒業し, 4 月から精神科病院に勤務している。就職後 3 か月間,各病棟での研修と各職種からの説明を受けることによって,病棟機能とその役割,各職種の業務を知り,病院組織についての理解が進んだ。その後,相談室主任であるJさん(42 歳,精神保健福祉士)担当の病棟に配属され,分からないことがあると尋ねることができ,少しずつではあるが業務が行えるようになってきた。

半年が経過し,相談業務を自分なりにできると感じ始めていたHさんは,ある日,担当しているKさん(48 歳,統合失調症)と退院後の生活について面接をした。しかし,その面接でKさんを怒らせてしまい,そのことをJさんに相談した。Jさんからは,Kさんとの面接をどのように進めてきたか尋ねられた。HさんはKさんが失敗しないために,本人に適していると考えたサービスを利用するように説得しようとしたと話した。それを聞いたJさんは,Hさんが精神保健福祉士として専門的な動きができていないと感じ,スーパービジョンへの参加を提案した。Hさんがスーパービジョンに参加すると,固定的なスーパーバイザーを置かず,数名の精神保健福祉士がスーパーバイザーとスーパーバイジーの両方の役割を行いながら,精神保健福祉士が持つべき支援の視点や,精神保健福祉士としての価値について意見を出し合い検討されていた。
-----------------------
スーパービジョンの参加者が,職能団体主催の様々な研修を受講していることを知ったHさんは,それまで積極的にはなれなかった研修会への参加を考えるようになった。実際に参加してみると,様々な領域で働く精神保健福祉士の話を聞くことができ,新たな知見も広がった。その後も,開催される研修会に積極的に参加したHさんは,ある日,Kさんとの面接が終わった帰り際に,「しっかり話を聞いてもらえてよかった」と声を掛けられた。その言葉を聞き,研修に参加し,学び続けることの重要性を改めて認識した。
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次のうち,この時,Hさんが改めて認識した国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領に規定されているソーシャルワーカーの責務として,最も適切なものを 1

問36

諸外国の精神保健福祉に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問37

次の記述のうち,我が国の精神保健福祉に関するものとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)
1「札幌宣言」とは,日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会が 1982 年(昭和57 年)に出した宣言のことである。
2「精神保健福祉法」とは,「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。

問38

精神科リハビリテーションの原則に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。

問39

次の記述のうち,就労移行支援事業所が行う職業リハビリテーションのプロセスにおけるインターベンションとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問40

次のうち,支援過程においてジェノグラムを作成する目的として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問41

精神保健福祉士が用いる面接技法に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。

問42

精神科病院の医療相談室に勤務しているL精神保健福祉士の下に,P市に住むMさんが相談に訪れた。「同居している 30 歳の弟が 3 か月前から家に引き籠り,私には見えない誰かと対話し,興奮して壁を蹴るなどの行動がある。入院が必要ではないかと思うが,弟はどうしても受診に同意しない」という。Mさんの父は既に亡くなっている。母は認知症に罹患し,現在司法書士が保佐人に選任されている。
Mさんには弟の他,成人した妹が一人いるという。L精神保健福祉士は,受診方法や様々な入院形態について,Mさんに説明した。

次の記述のうち,L精神保健福祉士がMさんに行った説明の中で,弟が医療保護入院になった場合についての説明として,適切なものを 1 つ選びなさい。

(注)同意者とは,精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(第 33 条)における医療保護入院の同意を行う家族等のことである。

問43

次の機関における地域移行・地域定着支援に関わる専門職の支援として,正しいものを 2 つ選びなさい。

1 精神科病院では,地域移行に向けて個別事例のケア会議の開催を調整する。
2 指定特定相談支援事業所では,地域移行のための外出時の同行支援を行う。
3 基幹相談支援センターでは,地域の体制整備に係るコーディネーターの役割を担う。
4 指定一般相談支援事業所では,介護給付のための障害支援区分の認定を行う。
5 救護施設では,地域生活支援のためのサービス等利用計画を作成する。

問44

次の記述のうち,精神障害者の生活ニーズに対応したサービスの活用の在り方として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問45

次のうち,主として薬物依存症者の家族・友人のセルフヘルプグループとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問46

次のうち,障害者の地域生活を支援するために,個別のニーズと複数のサービスを結び付ける方法として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問47

Aさんは,うつ病で 3 か月前に入院し,近々退院することになっている。
同病院に勤務するB精神保健福祉士は,Aさんと面接を行い,入院中の治療経過を振り返った。Aさんは入院中の様々な取組から,退院後の自宅生活における生活習慣を身につけられたことについては満足していた。他方で,「入院当初の治療プログラムが自分に合っていたのか気になっている。もう少し早く退院したかった」などと述べた。B精神保健福祉士は,Aさんにどのような支援があればよかったのかを尋ねるとともに,今後の業務にいかしていきたいと話した。

次のうち,B精神保健福祉士のAさんへの支援過程におけるこの面接の位置づけとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問48

Cさん(34 歳,女性)は,20 歳代後半に,うつ病で入院したことがある。結婚を機に退職し,その後,妊娠したが,つわりもひどく,うつ状態になっていた。
授乳中の服薬調整も考え,精神科のある総合病院で出産することにした。その後,無事出産し,間もなく自宅に戻る予定となった。夫は, 5 年間の契約社員として一昨年から勤務している。退院後は,数日のみ,遠方に住むCさんの実母が手伝ってくれることになっている。今後の子育てと体調のことが不安になったCさんは,過去の治療歴も含めて,精神科外来のD精神保健福祉士に相談した。

次の記述のうち,このときのCさんに対する,D精神保健福祉士が行う支援として,適切なものを 2 つ選びなさい。

1 不安が解消するまで精神科病棟へ入院し治療を受ける。
2 Cさんの住む市が実施している養育支援訪問事業を活用する。
3 契約社員であっても,夫が育児休業の申出ができると知らせる。
4 子育てのサポートになる育児ボランティアを養成する。
5 子どもを児童養護施設に預かってもらえるようにする。

問49

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
------------------
Eさん(24 歳,男性)は,就学前に医療機関でアスペルガー症候群(当時)と診断された。Eさんには,環境の変化への対応困難や相手の意図を理解できないことからくる混乱などがみられたが,高等学校までは,学級担任などの理解と丁寧な指導によって,何とか卒業できた。Eさんは,父親と同じコンピューターソフトを扱う仕事に興味を示し,志望大学に入学した。しかし,入学後 1 週間通ったところで,「履修計画を立てられない」,「自分が座りたい席に座れない」などの理由で,通学したくないと言い出した。以前診断を受けた医療機関が遠方であったため,母親はEさんを伴って,精神保健福祉センターに勤務するF精神保健福祉士の下を訪れた。F精神保健福祉士は二人の話を詳しく聞いた後,ある提案を行った。
------------------
その 2 か月後,母親から,「お陰でEが大学に行っている」と電話があった。しかし,母親によれば,Eさんは,元々好きだったインターネットゲームに最近ますます興じるようになり,夜更かしする結果,午前中の授業に出られないことがあるという。「注意しても聞かないし,このままでは心配」との話を聞いたF精神保健福祉士は,精神保健福祉センターの事業として立ち上げた,発達障害児・者の家族サポートグループを案内し,会の内容について説明した。

Eさん自身も,時折,F精神保健福祉士の下を訪れ,「授業で発言したら笑われた」,「レポートをどう書いたらいいか分からない」など,大学で起こったことを相談していた。他の関係者からも適宜助言が行われた結果,Eさんは 4 年生に進級し,何とか卒業に必要な単位を取得する見込みが立った。しかし,Eさんは,「今の状態ではどこに就職しても長く働ける自信がない」,「卒業後少し訓練や経験を積んで,障害を開示せずに働ける仕事に就くことが自分の希望」と述べた。F精神保健福祉士は,Eさんの希望に沿う形で卒業後の進路について助言を行った。

Eさんは,F精神保健福祉士の助言を参考に進路を選択し,最終的に自分に合う仕事に就くことができた。


〔問 題〕
次の記述のうち,F精神保健福祉士がEさんと母親に対して提案した内容として,最も適切なものを 1

問50

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Eさん(24 歳,男性)は,就学前に医療機関でアスペルガー症候群(当時)と診断された。Eさんには,環境の変化への対応困難や相手の意図を理解できないことからくる混乱などがみられたが,高等学校までは,学級担任などの理解と丁寧な指導によって,何とか卒業できた。Eさんは,父親と同じコンピューターソフトを扱う仕事に興味を示し,志望大学に入学した。しかし,入学後 1 週間通ったところで,「履修計画を立てられない」,「自分が座りたい席に座れない」などの理由で,通学したくないと言い出した。以前診断を受けた医療機関が遠方であったため,母親はEさんを伴って,精神保健福祉センターに勤務するF精神保健福祉士の下を訪れた。F精神保健福祉士は二人の話を詳しく聞いた後,ある提案を行った。
------------------
その 2 か月後,母親から,「お陰でEが大学に行っている」と電話があった。しかし,母親によれば,Eさんは,元々好きだったインターネットゲームに最近ますます興じるようになり,夜更かしする結果,午前中の授業に出られないことがあるという。「注意しても聞かないし,このままでは心配」との話を聞いたF精神保健福祉士は,精神保健福祉センターの事業として立ち上げた,発達障害児・者の家族サポートグループを案内し,会の内容について説明した。
------------------
Eさん自身も,時折,F精神保健福祉士の下を訪れ,「授業で発言したら笑われた」,「レポートをどう書いたらいいか分からない」など,大学で起こったことを相談していた。他の関係者からも適宜助言が行われた結果,Eさんは 4 年生に進級し,何とか卒業に必要な単位を取得する見込みが立った。しかし,Eさんは,「今の状態ではどこに就職しても長く働ける自信がない」,「卒業後少し訓練や経験を積んで,障害を開示せずに働ける仕事に就くことが自分の希望」と述べた。F精神保健福祉士は,Eさんの希望に沿う形で卒業後の進路について助言を行った。

Eさんは,F精神保健福祉士の助言を参考に進路を選択し,最終的に自分に合う仕事に就くことができた。


〔問 題〕
次の記述のうち,F精神保健福祉士が説明したものとして,適切なものを1 つ選びなさい。

問51

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Eさん(24 歳,男性)は,就学前に医療機関でアスペルガー症候群(当時)と診断された。Eさんには,環境の変化への対応困難や相手の意図を理解できないことからくる混乱などがみられたが,高等学校までは,学級担任などの理解と丁寧な指導によって,何とか卒業できた。Eさんは,父親と同じコンピューターソフトを扱う仕事に興味を示し,志望大学に入学した。しかし,入学後 1 週間通ったところで,「履修計画を立てられない」,「自分が座りたい席に座れない」などの理由で,通学したくないと言い出した。以前診断を受けた医療機関が遠方であったため,母親はEさんを伴って,精神保健福祉センターに勤務するF精神保健福祉士の下を訪れた。F精神保健福祉士は二人の話を詳しく聞いた後,ある提案を行った。

その 2 か月後,母親から,「お陰でEが大学に行っている」と電話があった。しかし,母親によれば,Eさんは,元々好きだったインターネットゲームに最近ますます興じるようになり,夜更かしする結果,午前中の授業に出られないことがあるという。「注意しても聞かないし,このままでは心配」との話を聞いたF精神保健福祉士は,精神保健福祉センターの事業として立ち上げた,発達障害児・者の家族サポートグループを案内し,会の内容について説明した。
------------------
Eさん自身も,時折,F精神保健福祉士の下を訪れ,「授業で発言したら笑われた」,「レポートをどう書いたらいいか分からない」など,大学で起こったことを相談していた。他の関係者からも適宜助言が行われた結果,Eさんは 4 年生に進級し,何とか卒業に必要な単位を取得する見込みが立った。しかし,Eさんは,「今の状態ではどこに就職しても長く働ける自信がない」,「卒業後少し訓練や経験を積んで,障害を開示せずに働ける仕事に就くことが自分の希望」と述べた。F精神保健福祉士は,Eさんの希望に沿う形で卒業後の進路について助言を行った。
------------------
Eさんは,F精神保健福祉士の助言を参考に進路を選択し,最終的に自分に合う仕事に就くことができた。


〔問 題〕
次のうち,この時点でF精神保健福祉士が紹介した事業所や機関として,適切なものを 2 つ選びなさ

問52

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
--------------------------
大手の情報通信産業企業であるU社は,障害者法定雇用率の引上げに対応するため,総務部に社員サポート室を新設することにした。Gさん(精神保健福祉士)は,大学卒業後に障害者雇用支援機関で 10 年間勤務した後,U社に入職した。主な担当業務は,障害者の雇用と雇用管理,社員のメンタルヘルス支援である。入職して 4 か月後,制作部門のH課長が,部下でプログラム開発作業に従事しているJさん(35 歳,男性)のことで相談に来た。H課長は,「Jさんは 1 年前に交通事故に遭って入院し, 4 か月で仕事に復帰した。ところが,復帰後はパターン化した仕事でなければミスばかりして,指示された内容もよく忘れる。仕事に集中できず,意欲も減退している。診断書には,高次脳機能障害による注意障害と記憶障害があり,これ以上の改善は難しいと記載されていると聞いている。社員サポート部門が新設されたと聞いたので,相談に乗ってほしい」と話した。話を聞いたGさんは,Jさんとインテーク面接を行った後に,アセスメントとして,最初に機能評価を行った。
--------------------------
そして,全てのアセスメント結果から,Jさんに対する支援計画案を作成した。

さらに,Gさんは,支援計画案を基にJさんとその家族,H課長と話し合い,支援計画を策定した。その後,Gさんを中心とした会社の支援もあり,Jさんは仕事を継続できている。時に,周りの社員と折り合えずに不適応を起こすこともあるが,その都度,Gさんが相談に乗り,解決している。その後,社内で,精神障害について理解を深めたいという声が上がったことから,Gさんは,社員を対象とした研修会の開催,精神障害の特徴と合理的配慮事項を記したパンフレットの作成配布など,精神障害者の雇用管理に向けて活動している。これらの活動が評価され,Gさんは,自社の障害者実雇用率をさらに高め,職場定着も図るよう会社から指示を受けた。そして,Gさんは,実現に向けて活動を開始した。

〔問 題〕
次の記述のうち,この時点でGさんが行ったこととして,適切なものを1 つ選びなさい。

問53

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

大手の情報通信産業企業であるU社は,障害者法定雇用率の引上げに対応するため,総務部に社員サポート室を新設することにした。Gさん(精神保健福祉士)は,大学卒業後に障害者雇用支援機関で 10 年間勤務した後,U社に入職した。主な担当業務は,障害者の雇用と雇用管理,社員のメンタルヘルス支援である。入職して 4 か月後,制作部門のH課長が,部下でプログラム開発作業に従事しているJさん(35 歳,男性)のことで相談に来た。H課長は,「Jさんは 1 年前に交通事故に遭って入院し, 4 か月で仕事に復帰した。ところが,復帰後はパターン化した仕事でなければミスばかりして,指示された内容もよく忘れる。仕事に集中できず,意欲も減退している。診断書には,高次脳機能障害による注意障害と記憶障害があり,これ以上の改善は難しいと記載されていると聞いている。社員サポート部門が新設されたと聞いたので,相談に乗ってほしい」と話した。話を聞いたGさんは,Jさんとインテーク面接を行った後に,アセスメントとして,最初に機能評価を行った。
--------------------------
そして,全てのアセスメント結果から,Jさんに対する支援計画案を作成した。
--------------------------
さらに,Gさんは,支援計画案を基にJさんとその家族,H課長と話し合い,支援計画を策定した。その後,Gさんを中心とした会社の支援もあり,Jさんは仕事を継続できている。時に,周りの社員と折り合えずに不適応を起こすこともあるが,その都度,Gさんが相談に乗り,解決している。その後,社内で,精神障害について理解を深めたいという声が上がったことから,Gさんは,社員を対象とした研修会の開催,精神障害の特徴と合理的配慮事項を記したパンフレットの作成配布など,精神障害者の雇用管理に向けて活動している。これらの活動が評価され,Gさんは,自社の障害者実雇用率をさらに高め,職場定着も図るよう会社から指示を受けた。そして,Gさんは,実現に向けて活動を開始した。

〔問 題〕
この時点でGさんがまとめた支援計画案に関する次の記述のうち,適切なものを 1 つ選びなさい。

問54

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

大手の情報通信産業企業であるU社は,障害者法定雇用率の引上げに対応するため,総務部に社員サポート室を新設することにした。Gさん(精神保健福祉士)は,大学卒業後に障害者雇用支援機関で 10 年間勤務した後,U社に入職した。主な担当業務は,障害者の雇用と雇用管理,社員のメンタルヘルス支援である。入職して 4 か月後,制作部門のH課長が,部下でプログラム開発作業に従事しているJさん(35 歳,男性)のことで相談に来た。H課長は,「Jさんは 1 年前に交通事故に遭って入院し, 4 か月で仕事に復帰した。ところが,復帰後はパターン化した仕事でなければミスばかりして,指示された内容もよく忘れる。仕事に集中できず,意欲も減退している。診断書には,高次脳機能障害による注意障害と記憶障害があり,これ以上の改善は難しいと記載されていると聞いている。社員サポート部門が新設されたと聞いたので,相談に乗ってほしい」と話した。話を聞いたGさんは,Jさんとインテーク面接を行った後に,アセスメントとして,最初に機能評価を行った。

そして,全てのアセスメント結果から,Jさんに対する支援計画案を作成した。
--------------------------
さらに,Gさんは,支援計画案を基にJさんとその家族,H課長と話し合い,支援計画を策定した。その後,Gさんを中心とした会社の支援もあり,Jさんは仕事を継続できている。時に,周りの社員と折り合えずに不適応を起こすこともあるが,その都度,Gさんが相談に乗り,解決している。その後,社内で,精神障害について理解を深めたいという声が上がったことから,Gさんは,社員を対象とした研修会の開催,精神障害の特徴と合理的配慮事項を記したパンフレットの作成配布など,精神障害者の雇用管理に向けて活動している。これらの活動が評価され,Gさんは,自社の障害者実雇用率をさらに高め,職場定着も図るよう会社から指示を受けた。そして,Gさんは,実現に向けて活動を開始した。
--------------------------

〔問 題〕
この時点でのGさんの活動に関する次の記述のうち,適切なものを 2 つ選びなさい。

1 会社独自の雇用率を設定し,労使間で承認してもらうよう働

問55

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
--------------------------
Kさん(77 歳,男性)は,小学校の校長を定年まで務めた。退職後は地域での活動を積極的に行い, 1 年ほど前まで民生委員も務めていた。妻の話では,民生委員を引退してからは,外出や人と接することが少なくなった。特に, 3 か月ほど前からは,時々食事をしたことを忘れていたり,県外に住む長男家族が帰省した時も,孫の名前を何度も聞いていたと言う。心配した妻は,Kさんが高血圧のために定期通院をしている内科クリニックに相談をした。そうしたところ,主治医から認知症疾患医療センター(以下「センター」という。)を紹介され,まずは,妻が電話をすることにした。センターでは,L精神保健福祉士が電話を受け,妻に日常生活において感じていることなどを聞いた。妻は,Kさんが食事をしたことを忘れていることや,孫の名前が出てこないことなどを話した。
--------------------------
傍らで聞いていたKさんは,妻が,「認知症ですか」などと発言したことに怒り始め,「そんなことはない」と大きな声で否定した。L精神保健福祉士は,妻にKさんのセンターへの受診を勧めた。しかし,Kさんは 頑かたくなに拒み,センターの利用には至らなかった。
2 か月が経過した頃,民生委員の後輩のMさんが,民生委員・児童委員協議会の公開シンポジウムにKさんを誘い,一緒に行くことになった。そこで,同年代の認知症の人がシンポジストとして話をするのを聞き,Kさんは,「認知症になってもあれだけの話ができるんだ」と感心した。これが契機となり,Kさんはセンターの受診を受け入れた。二日後にセンターを訪れたKさんと妻は,L精神保健福祉士の面接を受けた。

その後,Kさんは各種の臨床検査や心理テストを受け,診察の結果,初期の認知症と診断された。Kさんは診察の中で,たとえ認知症であっても地域の中で活動をしてみたいと言い,再びL精神保健福祉士に今後のことについて相談をした。


〔問 題〕
次のうち,L精神保健福祉士が電話を受けた時点での認知症疾患医療センターの役割として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問56

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Kさん(77 歳,男性)は,小学校の校長を定年まで務めた。退職後は地域での活動を積極的に行い, 1 年ほど前まで民生委員も務めていた。妻の話では,民生委員を引退してからは,外出や人と接することが少なくなった。特に, 3 か月ほど前からは,時々食事をしたことを忘れていたり,県外に住む長男家族が帰省した時も,孫の名前を何度も聞いていたと言う。心配した妻は,Kさんが高血圧のために定期通院をしている内科クリニックに相談をした。そうしたところ,主治医から認知症疾患医療センター(以下「センター」という。)を紹介され,まずは,妻が電話をすることにした。センターでは,L精神保健福祉士が電話を受け,妻に日常生活において感じていることなどを聞いた。妻は,Kさんが食事をしたことを忘れていることや,孫の名前が出てこないことなどを話した。
--------------------------
傍らで聞いていたKさんは,妻が,「認知症ですか」などと発言したことに怒り始め,「そんなことはない」と大きな声で否定した。L精神保健福祉士は,妻にKさんのセンターへの受診を勧めた。しかし,Kさんは 頑かたくなに拒み,センターの利用には至らなかった。
2 か月が経過した頃,民生委員の後輩のMさんが,民生委員・児童委員協議会の公開シンポジウムにKさんを誘い,一緒に行くことになった。そこで,同年代の認知症の人がシンポジストとして話をするのを聞き,Kさんは,「認知症になってもあれだけの話ができるんだ」と感心した。これが契機となり,Kさんはセンターの受診を受け入れた。二日後にセンターを訪れたKさんと妻は,L精神保健福祉士の面接を受けた。
--------------------------
その後,Kさんは各種の臨床検査や心理テストを受け,診察の結果,初期の認知症と診断された。Kさんは診察の中で,たとえ認知症であっても地域の中で活動をしてみたいと言い,再びL精神保健福祉士に今後のことについて相談をした。


〔問 題〕
次の記述のうち,L精神保健福祉士が行った面接の内容として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問57

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Kさん(77 歳,男性)は,小学校の校長を定年まで務めた。退職後は地域での活動を積極的に行い, 1 年ほど前まで民生委員も務めていた。妻の話では,民生委員を引退してからは,外出や人と接することが少なくなった。特に, 3 か月ほど前からは,時々食事をしたことを忘れていたり,県外に住む長男家族が帰省した時も,孫の名前を何度も聞いていたと言う。心配した妻は,Kさんが高血圧のために定期通院をしている内科クリニックに相談をした。そうしたところ,主治医から認知症疾患医療センター(以下「センター」という。)を紹介され,まずは,妻が電話をすることにした。センターでは,L精神保健福祉士が電話を受け,妻に日常生活において感じていることなどを聞いた。妻は,Kさんが食事をしたことを忘れていることや,孫の名前が出てこないことなどを話した。

傍らで聞いていたKさんは,妻が,「認知症ですか」などと発言したことに怒り始め,「そんなことはない」と大きな声で否定した。L精神保健福祉士は,妻にKさんのセンターへの受診を勧めた。しかし,Kさんは 頑かたくなに拒み,センターの利用には至らなかった。
2 か月が経過した頃,民生委員の後輩のMさんが,民生委員・児童委員協議会の公開シンポジウムにKさんを誘い,一緒に行くことになった。そこで,同年代の認知症の人がシンポジストとして話をするのを聞き,Kさんは,「認知症になってもあれだけの話ができるんだ」と感心した。これが契機となり,Kさんはセンターの受診を受け入れた。二日後にセンターを訪れたKさんと妻は,L精神保健福祉士の面接を受けた。
--------------------------
その後,Kさんは各種の臨床検査や心理テストを受け,診察の結果,初期の認知症と診断された。Kさんは診察の中で,たとえ認知症であっても地域の中で活動をしてみたいと言い,再びL精神保健福祉士に今後のことについて相談をした。
--------------------------

〔問 題〕
次のうち,この場面でL精神保健福祉士が提案したこととして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問58

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
-------------------------
Aさん(40 歳,女性)は,18 歳で統合失調症を発症し,入院経験がある。受診は継続し,時々対人緊張が強くなったり幻聴体験はあるが,自分で対応できている。夫が代表の農業法人に勤め,子ども( 7 歳)がいる。Bさん(45 歳,女性,精神保健福祉士)は,以前,Aさんの受診先の精神科病院に勤務し,初診時からの担当であった。 5 年前に退職し精神保健福祉士事務所を開業,スクールソーシャルワーカーとしても勤務している。
Bさんの退職後,AさんとBさんは,それぞれの子育ての悩みを話し合ったことをきっかけに,時々会って話をする関係を続けていた。その後,地域で子育てサークルを始め,今ではメンバーが増え,子どもたち向けの活動も行うようになり,Aさんは会長,Bさんは事務局長として会を運営している。
ある日,勤務している学校で,精神障害のある母親(Cさん)と行動障害があるその子どもへの支援を検討する中で,この子育てサークルの活用が提案された。それを受けてBさんはCさんに,「親子の情報を事前に会のメンバーに知らせ,理解しておいてもらった方がよい」と提案したが,Cさんは,「参加したいが病気や障害のことは知られたくない」と訴えたため,Bさんは,倫理的ジレンマを感じながらもサークルでの支援を進めた。
-------------------------
初回参加時のその子の落ち着かない言動とCさんの子どもへの対応に,会のメンバーからは,「一緒にやっていくのは無理」という声が多く上がった。Bさんは,Cさん親子と会のメンバー両者の利益を視野に入れながら話合いを重ねた。Aさんの体験談もメンバーに大きな影響を与え,最終的にメンバー全員の了承が得られた。

これを契機に,メンバーの福祉課題への関心が高まり,新しい活動を展開するためにNPO法人の設立を模索することになった。ある日の打合わせ後に,Aさんは,「20 歳の頃は人生を諦めていた。病気の経験が人の役に立つなんて思っていなかった。病気のことは心配だし,どこかに引け目はあるけれど,家族,友人,仕事があるし,新しい活動が楽しみ」と語った。

〔問 題〕
次のうち,この時のBさん(精神保健福祉士)が感じた倫理的

問59

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Aさん(40 歳,女性)は,18 歳で統合失調症を発症し,入院経験がある。受診は継続し,時々対人緊張が強くなったり幻聴体験はあるが,自分で対応できている。夫が代表の農業法人に勤め,子ども( 7 歳)がいる。Bさん(45 歳,女性,精神保健福祉士)は,以前,Aさんの受診先の精神科病院に勤務し,初診時からの担当であった。 5 年前に退職し精神保健福祉士事務所を開業,スクールソーシャルワーカーとしても勤務している。
Bさんの退職後,AさんとBさんは,それぞれの子育ての悩みを話し合ったことをきっかけに,時々会って話をする関係を続けていた。その後,地域で子育てサークルを始め,今ではメンバーが増え,子どもたち向けの活動も行うようになり,Aさんは会長,Bさんは事務局長として会を運営している。
ある日,勤務している学校で,精神障害のある母親(Cさん)と行動障害があるその子どもへの支援を検討する中で,この子育てサークルの活用が提案された。それを受けてBさんはCさんに,「親子の情報を事前に会のメンバーに知らせ,理解しておいてもらった方がよい」と提案したが,Cさんは,「参加したいが病気や障害のことは知られたくない」と訴えたため,Bさんは,倫理的ジレンマを感じながらもサークルでの支援を進めた。
-------------------------
初回参加時のその子の落ち着かない言動とCさんの子どもへの対応に,会のメンバーからは,「一緒にやっていくのは無理」という声が多く上がった。Bさんは,Cさん親子と会のメンバー両者の利益を視野に入れながら話合いを重ねた。Aさんの体験談もメンバーに大きな影響を与え,最終的にメンバー全員の了承が得られた。
-------------------------
これを契機に,メンバーの福祉課題への関心が高まり,新しい活動を展開するためにNPO法人の設立を模索することになった。ある日の打合わせ後に,Aさんは,「20 歳の頃は人生を諦めていた。病気の経験が人の役に立つなんて思っていなかった。病気のことは心配だし,どこかに引け目はあるけれど,家族,友人,仕事があるし,新しい活動が楽しみ」と語った。

〔問 題〕
次のうち,この話合いを通じてBさん(精神保健福祉士)が子

問60

次の事例を読んで,-----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Aさん(40 歳,女性)は,18 歳で統合失調症を発症し,入院経験がある。受診は継続し,時々対人緊張が強くなったり幻聴体験はあるが,自分で対応できている。夫が代表の農業法人に勤め,子ども( 7 歳)がいる。Bさん(45 歳,女性,精神保健福祉士)は,以前,Aさんの受診先の精神科病院に勤務し,初診時からの担当であった。 5 年前に退職し精神保健福祉士事務所を開業,スクールソーシャルワーカーとしても勤務している。
Bさんの退職後,AさんとBさんは,それぞれの子育ての悩みを話し合ったことをきっかけに,時々会って話をする関係を続けていた。その後,地域で子育てサークルを始め,今ではメンバーが増え,子どもたち向けの活動も行うようになり,Aさんは会長,Bさんは事務局長として会を運営している。
ある日,勤務している学校で,精神障害のある母親(Cさん)と行動障害があるその子どもへの支援を検討する中で,この子育てサークルの活用が提案された。それを受けてBさんはCさんに,「親子の情報を事前に会のメンバーに知らせ,理解しておいてもらった方がよい」と提案したが,Cさんは,「参加したいが病気や障害のことは知られたくない」と訴えたため,Bさんは,倫理的ジレンマを感じながらもサークルでの支援を進めた。

初回参加時のその子の落ち着かない言動とCさんの子どもへの対応に,会のメンバーからは,「一緒にやっていくのは無理」という声が多く上がった。Bさんは,Cさん親子と会のメンバー両者の利益を視野に入れながら話合いを重ねた。Aさんの体験談もメンバーに大きな影響を与え,最終的にメンバー全員の了承が得られた。
-------------------------
これを契機に,メンバーの福祉課題への関心が高まり,新しい活動を展開するためにNPO法人の設立を模索することになった。ある日の打合わせ後に,Aさんは,「20 歳の頃は人生を諦めていた。病気の経験が人の役に立つなんて思っていなかった。病気のことは心配だし,どこかに引け目はあるけれど,家族,友人,仕事があるし,新しい活動が楽しみ」と語った。
-------------------------

〔問 題〕
次の記述のうち,Aさんが語ったことの意味として,最も

問61

医療保護入院に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問62

精神医療審査会に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問63

「障害者総合支援法」に定める地域定着支援に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問64

障害年金制度に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問65

精神保健福祉センターに関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問66

更生保護の担い手に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問67

保護観察所に関する次の記述のうち,正しいものを 2 つ選びなさい。
1 市町村に 1 か所設置されている。
2 業務に恩赦の上申が含まれている。
3 厚生労働省により設置されている。
4 業務に犯罪予防活動が含まれている。
5 精神保健参与員が配置されている。

問68

社会復帰調整官に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問69

Q市の障害福祉課は,障害福祉計画の作成に当たり精神保健福祉に関する住民の意識を把握するため,市民 3,000 名に対して郵送自記式の質問紙調査を行った。調査の対象者は,100 ある選挙の投票区のうちから無作為に 30 区を選び,次に,30 の投票区における住民基本台帳から 100 人ずつを無作為に選んだ。この調査結果では,心の健康について,市民の関心の高さが明らかになった。

次のうち,この調査で使われた社会調査の手法として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問70

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
--------------------
Dさん(52 歳,男性)は,高校卒業後に地元の印刷会社に就職したが,20 歳代前半に,統合失調症を発症したことを契機に退職し,以後は入退院を繰り返していた。自宅では両親と三人で生活していた。 5 年前に父親を肺がんで亡くし,それからは,年老いた母親との二人暮らしが続いている。Dさんに,きょうだいはいない。現在のDさんは,通院以外は自宅に籠りがちであるが,調子が良いときには,近所の図書館まで出掛けて読書をすることがある。これまで,75 歳になる母親がDさんの身の回りの世話をしてきたが,先月,風呂場で転んでから歩行が不自由になり,家事をこなすことが難しくなってきた。母親の状態を見兼ねたDさんは,自ら家事をしたり,時には母親の入浴を手伝ったりするようになった。
最近,町内に住むEさんが,Dさんと母親の生活の様子を気にかけて,時々家を訪れて声を掛けてくれるようになった。Eさんは,厚生労働大臣から委嘱されて,住民の立場に立って,相談に応じ助言を行う人である。Dさんが母親の介護で疲れないか心配し,何らかのサービスを利用してみてはどうかと声を掛けてくれた。
--------------------
そこでDさんは,通院先の精神科病院のF精神保健福祉士に,Eさんから母親のサービス利用について声を掛けられたことを話し,どこに相談すればよいか尋ねた。相談を受けたF精神保健福祉士は,介護保険法に規定される相談窓口となる機関をDさんに紹介することにした。

その後,Dさんは,母親のサービス利用をきっかけに,「自分も何かサービスを利用して,家の外に出る機会を増やしたい。何かやってみたい」とF精神保健福祉士に相談するようになった。Dさんの希望を聞いたF精神保健福祉士は,まずは,Dさん宅から歩いて行ける距離にある,市町村地域生活支援事業で創作的活動を行っている機関の利用を勧めてみた。

〔問 題〕
次のうち,Eさんの立場として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問71

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Dさん(52 歳,男性)は,高校卒業後に地元の印刷会社に就職したが,20 歳代前半に,統合失調症を発症したことを契機に退職し,以後は入退院を繰り返していた。自宅では両親と三人で生活していた。 5 年前に父親を肺がんで亡くし,それからは,年老いた母親との二人暮らしが続いている。Dさんに,きょうだいはいない。現在のDさんは,通院以外は自宅に籠りがちであるが,調子が良いときには,近所の図書館まで出掛けて読書をすることがある。これまで,75 歳になる母親がDさんの身の回りの世話をしてきたが,先月,風呂場で転んでから歩行が不自由になり,家事をこなすことが難しくなってきた。母親の状態を見兼ねたDさんは,自ら家事をしたり,時には母親の入浴を手伝ったりするようになった。
最近,町内に住むEさんが,Dさんと母親の生活の様子を気にかけて,時々家を訪れて声を掛けてくれるようになった。Eさんは,厚生労働大臣から委嘱されて,住民の立場に立って,相談に応じ助言を行う人である。Dさんが母親の介護で疲れないか心配し,何らかのサービスを利用してみてはどうかと声を掛けてくれた。
--------------------
そこでDさんは,通院先の精神科病院のF精神保健福祉士に,Eさんから母親のサービス利用について声を掛けられたことを話し,どこに相談すればよいか尋ねた。相談を受けたF精神保健福祉士は,介護保険法に規定される相談窓口となる機関をDさんに紹介することにした。
--------------------
その後,Dさんは,母親のサービス利用をきっかけに,「自分も何かサービスを利用して,家の外に出る機会を増やしたい。何かやってみたい」とF精神保健福祉士に相談するようになった。Dさんの希望を聞いたF精神保健福祉士は,まずは,Dさん宅から歩いて行ける距離にある,市町村地域生活支援事業で創作的活動を行っている機関の利用を勧めてみた。

〔問 題〕
次のうち,F精神保健福祉士がDさんに紹介した相談窓口となる機関として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問72

次の事例を読んで,----内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Dさん(52 歳,男性)は,高校卒業後に地元の印刷会社に就職したが,20 歳代前半に,統合失調症を発症したことを契機に退職し,以後は入退院を繰り返していた。自宅では両親と三人で生活していた。 5 年前に父親を肺がんで亡くし,それからは,年老いた母親との二人暮らしが続いている。Dさんに,きょうだいはいない。現在のDさんは,通院以外は自宅に籠りがちであるが,調子が良いときには,近所の図書館まで出掛けて読書をすることがある。これまで,75 歳になる母親がDさんの身の回りの世話をしてきたが,先月,風呂場で転んでから歩行が不自由になり,家事をこなすことが難しくなってきた。母親の状態を見兼ねたDさんは,自ら家事をしたり,時には母親の入浴を手伝ったりするようになった。
最近,町内に住むEさんが,Dさんと母親の生活の様子を気にかけて,時々家を訪れて声を掛けてくれるようになった。Eさんは,厚生労働大臣から委嘱されて,住民の立場に立って,相談に応じ助言を行う人である。Dさんが母親の介護で疲れないか心配し,何らかのサービスを利用してみてはどうかと声を掛けてくれた。

そこでDさんは,通院先の精神科病院のF精神保健福祉士に,Eさんから母親のサービス利用について声を掛けられたことを話し,どこに相談すればよいか尋ねた。相談を受けたF精神保健福祉士は,介護保険法に規定される相談窓口となる機関をDさんに紹介することにした。
--------------------
その後,Dさんは,母親のサービス利用をきっかけに,「自分も何かサービスを利用して,家の外に出る機会を増やしたい。何かやってみたい」とF精神保健福祉士に相談するようになった。Dさんの希望を聞いたF精神保健福祉士は,まずは,Dさん宅から歩いて行ける距離にある,市町村地域生活支援事業で創作的活動を行っている機関の利用を勧めてみた。
--------------------

〔問 題〕
次のうち,F精神保健福祉士がDさんに利用を勧めた機関として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問73

次のうち,障害者の定義に「社会的障壁」が含まれている法律として,正しいものを 2 つ選びなさい。

1 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
2 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
3 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律
4 障害者基本法
5 障害者の雇用の促進等に関する法律

問74

次のうち,2006 年に国連総会で採択され,2014 年(平成 26 年)に日本が批准したものとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問75

包括型地域生活支援プログラム(ACT)に関する次の記述のうち,正しい
ものを 2 つ選びなさい。

1 24 時間 365 日体制の支援を行う。
2 スタッフ一人に対して,担当する利用者は 30 人以下が最適とされている。
3 多職種で構成されるチームアプローチで行う。
4 通所型の支援システムである。
5 支援対象は,軽度の精神障害者である。

問76

Gさんは,R市にあるグループ活動を紹介され,利用するようになった。
この活動は,全ての活動内容や運営をメンバーとスタッフの協働で決定・実行するなど,メンバーとスタッフが対等な関係にあり,国際基準の認証を受けて運営されている。イラストが得意なGさんは,この活動を紹介する会報作りに参加するようになった。Gさんの温かみのあるイラストは,メンバーとスタッフだけでなく,会報を読んだ地域住民からも好評である。Gさんは,この活動を通して自信がつき,自らに社会的役割があることを実感している。

次のうち,このグループ活動として,適切なものを 1 つ選びなさい。

問77

次のうち,都道府県に設置義務がある精神障害者を支援する機関等として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問78

次の事例を読んで,------内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕
------------------
Hさん(50 歳,男性)は,統合失調症の診断を受けており, 4 年前にV精神科病院に 3 回目の入院をした。入院前,母親と二人暮らしをしていたが,入院して間もない頃,母親は病死した。Hさんの病状は安定しており,V精神科病院のJ精神保健福祉士は,何度かHさんに退院の話を持ち掛けたが,当初はHさんは関心がない様子だった。
ある日,Hさんは,J精神保健福祉士に勧められて,「退院者の集い」に参加し,来院した一人暮らしをしているKさんと出会った。Kさんが生き生きと語る地域生活の体験談に強く興味をひかれたHさんは,J精神保健福祉士に,自分も退院して一人暮らしがしてみたいと相談した。
その後,Hさんの主治医などとも話合いを重ね,障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく手続を行い,地域移行支援の利用が決定した。W機関の職員であるLさん(相談支援専門員,精神保健福祉士)は,Hさんの希望を聞き,体験宿泊での一人暮らしの練習や事業所の見学などを盛り込んだ地域移行支援計画案を作成した。
------------------
宿泊体験などを通して,Hさんは,一人暮らしに関する具体的なイメージが持てるようになった。一人暮らしへの準備は順調に進んでいたが,貴重品の管理だけは,Hさんにとって心配の種だった。通院などで外出している間も,置いてきた生活費や通帳,印鑑が盗まれないか不安になり,外出時に持参しても,確かに持っているのか何度も確認しなければならず,気が休まらなかった。Hさんから,信頼できる人に貴重品を預けたいと相談を受けたLさんは,Hさんに対応する事業を紹介した。

Hさんは,一人暮らしが落ち着いた後,無理のない範囲で働きたいと思うようになった。Hさんは,見学した事業所の中でもX事業所の運営する喫茶店が気になっていた。雇用契約を結ばず最低賃金が保障されないのは残念だが,期間の定めもなく,体調に応じて柔軟に働けるところに魅力を感じていた。

〔問 題〕
次のうち,この計画案を作成するW機関として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問79

次の事例を読んで,------内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Hさん(50 歳,男性)は,統合失調症の診断を受けており, 4 年前にV精神科病院に 3 回目の入院をした。入院前,母親と二人暮らしをしていたが,入院して間もない頃,母親は病死した。Hさんの病状は安定しており,V精神科病院のJ精神保健福祉士は,何度かHさんに退院の話を持ち掛けたが,当初はHさんは関心がない様子だった。
ある日,Hさんは,J精神保健福祉士に勧められて,「退院者の集い」に参加し,来院した一人暮らしをしているKさんと出会った。Kさんが生き生きと語る地域生活の体験談に強く興味をひかれたHさんは,J精神保健福祉士に,自分も退院して一人暮らしがしてみたいと相談した。
その後,Hさんの主治医などとも話合いを重ね,障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく手続を行い,地域移行支援の利用が決定した。W機関の職員であるLさん(相談支援専門員,精神保健福祉士)は,Hさんの希望を聞き,体験宿泊での一人暮らしの練習や事業所の見学などを盛り込んだ地域移行支援計画案を作成した。
------------------
宿泊体験などを通して,Hさんは,一人暮らしに関する具体的なイメージが持てるようになった。一人暮らしへの準備は順調に進んでいたが,貴重品の管理だけは,Hさんにとって心配の種だった。通院などで外出している間も,置いてきた生活費や通帳,印鑑が盗まれないか不安になり,外出時に持参しても,確かに持っているのか何度も確認しなければならず,気が休まらなかった。Hさんから,信頼できる人に貴重品を預けたいと相談を受けたLさんは,Hさんに対応する事業を紹介した。
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Hさんは,一人暮らしが落ち着いた後,無理のない範囲で働きたいと思うようになった。Hさんは,見学した事業所の中でもX事業所の運営する喫茶店が気になっていた。雇用契約を結ばず最低賃金が保障されないのは残念だが,期間の定めもなく,体調に応じて柔軟に働けるところに魅力を感じていた。

〔問 題〕
次のうち,Lさんが紹介した事業として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問80

次の事例を読んで,------内についての問題に答えなさい。

〔事 例〕

Hさん(50 歳,男性)は,統合失調症の診断を受けており, 4 年前にV精神科病院に 3 回目の入院をした。入院前,母親と二人暮らしをしていたが,入院して間もない頃,母親は病死した。Hさんの病状は安定しており,V精神科病院のJ精神保健福祉士は,何度かHさんに退院の話を持ち掛けたが,当初はHさんは関心がない様子だった。
ある日,Hさんは,J精神保健福祉士に勧められて,「退院者の集い」に参加し,来院した一人暮らしをしているKさんと出会った。Kさんが生き生きと語る地域生活の体験談に強く興味をひかれたHさんは,J精神保健福祉士に,自分も退院して一人暮らしがしてみたいと相談した。
その後,Hさんの主治医などとも話合いを重ね,障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく手続を行い,地域移行支援の利用が決定した。W機関の職員であるLさん(相談支援専門員,精神保健福祉士)は,Hさんの希望を聞き,体験宿泊での一人暮らしの練習や事業所の見学などを盛り込んだ地域移行支援計画案を作成した。

宿泊体験などを通して,Hさんは,一人暮らしに関する具体的なイメージが持てるようになった。一人暮らしへの準備は順調に進んでいたが,貴重品の管理だけは,Hさんにとって心配の種だった。通院などで外出している間も,置いてきた生活費や通帳,印鑑が盗まれないか不安になり,外出時に持参しても,確かに持っているのか何度も確認しなければならず,気が休まらなかった。Hさんから,信頼できる人に貴重品を預けたいと相談を受けたLさんは,Hさんに対応する事業を紹介した。
------------------
Hさんは,一人暮らしが落ち着いた後,無理のない範囲で働きたいと思うようになった。Hさんは,見学した事業所の中でもX事業所の運営する喫茶店が気になっていた。雇用契約を結ばず最低賃金が保障されないのは残念だが,期間の定めもなく,体調に応じて柔軟に働けるところに魅力を感じていた。
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〔問 題〕
次のうち,Hさんが気になったX事業所の事業として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問81

標準的な身体の成長と発達に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。

問82

世界保健機関(WHO)の活動に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問83

高齢者に多くみられる病態に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問84

肢体不自由となる疾患に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問85

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM- 5 )において,「統合失調症」と診断するための 5 つの症状に含まれているものはどれか。正しいものを 1 つ選びなさい。

問86

廃用症候群に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問87

試験に失敗したときに生じる原因帰属に関する次の記述のうち,内的帰属の例として適切なものを 1 つ選びなさい。

問88

次の記述のうち,オペラント条件づけにおける正の強化の事例として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問89

思考や知能に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問90

集団における行動に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問91

ピアジェ(Piaget, J.)の認知発達理論に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問92

バーンアウト(燃え尽き症候群)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問93

カウンセリングや心理療法に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。

問94

日本の裁判員制度に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問95

2012 年(平成 24 年)以降の日本の労働市場等に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問96

次の記述のうち,ウェルマン(Wellman, B.)の「コミュニティ解放論」の説明として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問97

「平成 28 年国民生活基礎調査」(厚生労働省)における 65 歳以上の者のいる世帯の世帯構造のうち,世帯数の多い上位 2 つを選びなさい。

1 単独世帯
2 夫婦のみの世帯
3 親と未婚の子のみの世帯
4 三世代世帯
5 その他の世帯

問98

子どもが,ままごとのような「ごっこ」遊びで親の役割などをまねることを通して自己を形成し,社会の一員となっていく過程を示す概念として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問99

次の記述のうち,「共有地の悲劇」に関する説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

問100

「平成 28 年における少年非行,児童虐待及び児童の性的搾取等の状況について」(警察庁)に示された児童虐待に関する検挙状況についての次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問101

ロールズ(Rawls, J.)が論じた「正義」に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問102

「障害者差別解消法」(2013 年(平成 25 年))及び「基本方針」(2015 年(平成27 年)2 月閣議決定)に規定された行政機関等及び事業者による社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮の内容に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)
1「障害者差別解消法」とは,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。
2「基本方針」とは,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針」のことである。

問103

次のうち,日本の社会福祉制度に関する歴史の記述として,正しいものを1 つ選びなさい。

問104

社会的企業に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問105

世界保健機関(WHO)による「健康の社会的決定要因」に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問106

各国の福祉改革に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問107

貧困に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問108

福祉サービスのプログラム評価の方法に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問109

「住宅セーフティネット法」の内容に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。

(注)「住宅セーフティネット法」とは,「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律」のことである。

問110

民生委員制度に 収斂されることになる戦前の方面委員等の仕組み(以下,「方面委員制度」という。)に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問111

社会福祉協議会の歴史に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問112

地域福祉への参加に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問113

民生委員・児童委員に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問114

社会福祉法の規定に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問115

認知症の人や家族の支援に関わる専門職とボランティアに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問116

事例を読んで,市の社会福祉協議会に配置された生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
生活支援コーディネーターは,担当地域に高齢者が交流できるサロンのような場がほとんどないと考えていて,何とかしたいと思っていた。そこで,自治会などの地域団体にサロンの実施を呼び掛けたが,高齢化している地域団体は担い手不足を理由に断った。

問117

地域福祉に係る組織・団体に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問118

地域における福祉ニーズの把握方法に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問119

事例を読んで,住民による支え合いの地域づくりを目指した対策のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
N市は戦後,大都市の郊外に発展した地域で,近年,高齢化が進展し,高齢者の単身世帯が増加している。そこで,N市の社会福祉協議会は民生委員協議会と協力して,65 歳以上の一人暮らし高齢者の生活実態調査を行った。その結果,近隣による見守りを希望する高齢者が多数いることが分かった。社会福祉協議会のソーシャルワーカー(社会福祉士)はその結果を基に,自治会に見守りを依頼したところ,自治会長は,事前に相談がなかったことを問題にした。そこで,ソーシャルワーカーは,次の対策を考えた。

問120

福祉サービス第三者評価事業に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問121

現行の地方公共団体の事務に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問122

「平成 29 年地方財政の状況」(総務省)が示す 2015 年度(平成 27 年度)の地方財政において,次に示す民生費及び特別会計事業の費目のうち,歳出金額が最も多いものを 1 つ選びなさい。

問123

市町村が支弁した次の費用のうち,国の費用負担に関する記述として,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

問124

社会福祉等に係る法定の機関に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問125

次の記述のうち,厚生労働大臣の役割として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問126

次の福祉計画のうち,現行法上の計画期間が 5 年を一期とするものを 1 つ選びなさい。

問127

近年の福祉計画等に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問128

「平成 28 年版厚生労働白書」における高齢化などに関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問129

日本の社会保障の費用などに関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問130

社会保険の保険者に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問131

公的年金制度の沿革に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問132

事例を読んで,労働者災害補償保険(以下,「労災保険」という。)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Aさんは正社員として建設会社に就職した。正社員は他に 7 名いて,アルバイトとして学生のBさんが雇われている。Aさんは業務上の事由により右足を骨折してしまった。

問133

事例を読んで,出産・育児支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Cさん(28 歳,女性)は,U社に正社員として 5 年間勤務し,V社に正社員として 5 年間勤務するDさん(28 歳,男性)と婚姻関係にあり同居している。Cさんは,4 週間後に出産予定日を控え,「育児・介護休業法」に基づく育児休業を取得する予定である。CさんとDさんは,共に健康保険,厚生年金保険及び雇用保険の被保険者である。

(注)「育児・介護休業法」とは,「育児休業,介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」のことである。

問134

児童手当,児童扶養手当に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問135

障害者スポーツに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問136

障害者福祉制度の発展過程に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

問137

「障害者総合支援法」で位置づけられている施設として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問138

「障害者総合支援法」に基づく就労継続支援A型のサービスの利用に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問139

事例を読んで,この段階における相談支援事業所の相談支援専門員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されたEさん(30 歳,女性)は,現在,病院に入院中であり退院を控えている。家族は夫と娘( 8 歳)で,近くに頼れる親戚はいない。Eさんの障害支援区分は現在のところ 5 であり,障害状況は四肢の運動麻痺があるが,徐々に全身に進行し,将来的には人工呼吸器装着の選択を迫られるとのことである。退院後は,在宅生活を強く希望している。

問140

事例を読んで,Fサービス管理責任者(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Gさん(40 歳,男性)は,重度の知的障害があり,20 年間W施設に入所している。Gさんは,自分だけでは意思決定することが困難な状態であるため,成年後見人が選任されている。W施設のFサービス管理責任者は,入所を継続したいか地域移行したいかのGさんの意向が分からない状態であったが,個別支援計画の見直しを行う時期となっている。

問141

知的障害者更生相談所の業務などに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問142

生活困窮者自立支援法に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問143

「生活保護の被保護者調査(平成 27 年度(月次調査確定値))」(厚生労働省)による次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問144

現行の生活保護法に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問145

福祉事務所を設置していない町村の役割・機能に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問146

事例を読んで,生活保護制度における多職種連携に関する次の記述のうち保護の実施機関の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Hさんは夫との婚姻後,暴力を振るわれるようになった。長男( 2 歳)も夫から虐待を受けるようになったので,長男を連れて別居生活を始めたHさんは生活に困窮し,生活保護を申請した。なお,Hさんの離婚の意思は固いが,夫は離婚に同意せず子どもとの面会を希望している。

問147

生活保護の自立支援プログラムの「基本方針」に示される内容に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

(注)「基本方針」とは,「平成 17 年度における自立支援プログラムの基本方針について」(平成 17 年 3 月 31 日社援発第 0331003 号厚生労働省社会・援護局長通知)のことである。

問148

事例を読んで,公営住宅の居住に関する市の総合相談窓口の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Jさん(51 歳)は,30 年間P市の市営住宅( 4 階)で引籠もりの状態が続いており,生活費は同居の母親(82 歳)に頼っている。最近,母親が病気になり,Jさんは将来の生活費と住まいが心配になったので,P市の総合相談窓口で生活保護と市営住宅について相談した。

問149

2008 年度(平成 20 年度)から 2015 年度(平成 27 年度)における日本の医療費に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問150

診療報酬に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問151

医療施設に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問152

医療提供体制に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問153

医療法の内容に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

問154

医師法に規定された医師の業務に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問155

事例を読んで,緩和ケア病棟における緩和ケアチームの各専門職の視点と役割に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Kさん(45 歳,男性)は,肝臓がんにより入院中で余命 3 か月と告知された。仏痛は強く,時折,精神的に不安定な状態になる。Kさんは,残された時間を家族と共に自宅で生活をしたいと医療ソーシャルワーカー(以下,「MSW」という。)に申し出た。緩和ケアチームである緩和ケア医,がん看護専門看護師,薬剤師,管理栄養士,MSWはカンファレンスを開催し,各々の視点と役割を確認した。

問156

 次のうち,日本国憲法に国民の義務として明記されているものとして,正しいものを 2 つ選びなさい。

1 憲法尊重
2 勤労
3 納税
4 投票
5 扶養

問157

介護保険制度に関する次の記述のうち,行政事件訴訟法上の取消訴訟で争い得るものとして,正しいものを 1 つ選びなさい。

問158

任意後見契約に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

問159

事例を読んで,次の親族関係における民法上の扶養に関する記述として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
L(80 歳)には長男(55 歳)と次男(50 歳)がいるが,配偶者と死別し,現在は独居である。長男は妻と子(25 歳)の三人で自己所有の一戸建住居で暮らし,次男は妻と重症心身障害のある子(15 歳)の三人でアパートで暮らしている。最近,Lは認知症が進行し,介護の必要性も増し,介護サービス利用料などの負担が増えて経済的にも困窮してきた。

問160

「成年後見関係事件の概況(平成 28 年 1 月~12 月)」(最高裁判所事務総局家庭局)に示された,成年後見制度の最近の動向に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。

(注)
1「成年後見制度の利用者」とは,後見開始・保佐開始又は補助開始の審判がされ,現に成年後見人等による支援を受けている成年被後見人,被保佐人,被補助人及び現に任意後見契約が効力を生じている本人をいう。
2「成年後見関係事件」とは,後見開始,保佐開始,補助開始及び任意後見監督人選任事件をいう。
3「成年後見人等」とは,成年後見人,保佐人,補助人のことである。
4「終局事件」とは,終結した事件のことである。

問161

次のうち,民法上,許可の取得などの家庭裁判所に対する特別な手続を必要とせずに,成年後見人が単独でできる行為として,正しいものを 1 つ選びなさい。

問162

次の事例を読んで,Q市福祉課職員の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

〔事 例〕
Q市に居住するMさん(80 歳,女性)は,40 年前に離婚し,その後再婚した。再婚した夫には,再婚時に既に成人し家庭を設けている子がいたが,再婚に反対し,再婚後もMさんとの交流を拒絶している。その夫も 5 年前に亡くし,Mさんは2,000 万円の財産を相続した。Mさんは,最近,認知症が進行し,悪質商法の被害にも遭っているようで,民生委員が心配してQ市福祉課職員にMさんの成年後見制度の利用に関して相談に来た。